ポツリファミリー。(※小説更新無期限停止)(6/8)縦書き表示RDF


一番下の双子です。
ポツリファミリー。(※小説更新無期限停止)
作:摩璃藻



我等と兄弟(一部)と一日。


 06 双子









 我等は
 双子
 性別は
 違う
 姿形は
 ほぼ同じ
 しかし
 一卵性双生児では
 ない
 今回は
 我等がお送りする
 読みにくいのは
 ご勘弁を
 長くなるので
 ご注意を




 我等の朝は
 いりくといねもに誘われての
 悪戯から始まる
 「おーい、いりといな。いせのにぃの部屋行くぞ!」
 いりくよ
 いせのにぃは
 反応が面白くない上
 下手すれば返り討ち
 やはり馬鹿
 しかしいざとなれば
 コイツ等を囮にすればいい事
 仕方ないので
 ついてゆこう
 「何を」
 「するのだ」
 「今日はぁ〜……ゴキブリの玩具!!」
 「さんせーいぃっ」
 絶対に
 驚かんな
 しかし
 いせのにぃは
 無駄に
 プライドが高い
 間違って
 叩いたというだけで
 怒る
 だろうな
 なるべく
 早く
 逃げよう




 いりくといねもは
 寒空の下
 朝食とらせず
 追い出され
 ただいま必死に
 ご機嫌取り
 「いせのにーぃ……」
 「ちょっ、これはシャレにならないよぉ〜」
 「学校行きなさい」
 「体罰だぁ」
 「体罰だぁ」
 「……行きなさい?」
 「「はいぃっ!」」
 流石は
 必殺
 『氷点下スマイル』
 誰も
 逆らえない
 我等も
 さっさと
 幼稚園に
 行こう




 まったく
 ガキ共の
 遊びに
 我等が
 付き合わなければ
 ならないのだ
 「やーい、いりといなー」
 「同じ顔ー」
 「鏡だ。きしょーい」
 ウザ
 ウザ
 久しぶりの
 同語
 被さりも
 しなかった
 「いつも一緒じゃねーか。きょうだいばなれしろよー」
 …
 …
 「それは」
 「いつきねぇに」
 「言え」
 「あれは」
 「相当の」
 「ブラコンだ」
 「久しぶりに来たぞ、繋げ喋り!」
 やーいやーいと
 かなり五月蝿く
 煩わしい
 「いり君、いなさん……」
 保育士か
 だな
 しかも
 この女
 いつも…
 「別に、一人づつの意見を言えばいいのよ?」
 そうそう、こんな事を
 いつも言う
 「我等の」
 「勝手」
 「我等の意見は」
 「双方同じ」
 「いつも同じ事ばかりね……皆をからかいたいの?」
 まったく
 からかっては
 いないというのに
 「二人は『違う』んだから」
 …
 …
 「それは」
 「違う」
 「え?」

 「我等が」
 「違う」
 「人間とは」
 「到底」
 「思えない」
 「思った事」
 「言いたい事」
 「素直に言えば」
 「残りはどちらかが補う」
 「普通の」
 「双子ならば」
 「『双』子」
 「つまり二人」
 「しかし我等は」
 「少し間違えただけ」
 「同じ人間」
 「友情とも」
 「愛情とも」
 「似たような感情」
 「双方に持つ」
 「友情が」
 「我等を分かとうとも」
 「我等は我等で二人」
 「離れる事は」
 「許されない」
 「許さない」
 「愛情が」
 「我等を分かとうとも」
 「我等は我等で二人」
 「離れる事は」
 「許されない」
 「許さない」
 「死が」
 「我等を分かとうとも」
 「我等は我等で二人」
 「離れる事は」
 「許されず」
 「許さず」
 「呪いとも」
 「運命とも」
 「とれる我等」
 「双子」
 「絆は」
 「誰にも切れぬ」

 「………」
 「つまり」
 「余計なお世話だ」
 苛々
 する
 何故に我等に
 干渉
 するのか
 早く
 帰りたい
 わかってくれるのは…




 「おかえりなさい、『いりな』」
 わからない
 わからないけれども
 いせのにぃは
 時々こう呼ぶ
 一応違うけれど
 性別もわからないけれど
 同じ人間のように…
 どうしてか
 今日のような日にだけ…




 …
 …
 …
 …
 ない
 ない
 我等の
 プリンが
 ない
 ない
 「…いりく」
 「…いねも」
 奴等め
 よくも
 やりおったな
 成敗
 する




 チェーンだな
 鎖だな
 鍵は開きそうにない
 弱った
 所詮5才
 こじ開ける事など不可能
 「あ、いりといな。いりくといねもに用ですか?」
 「いせのにぃ」
 「開かない」
 「本当? 弱りました、僕の水羊羹…」
 「いせのにぃ」
 「相変わらず」
 「爺婆臭い」
 「ははは。んー……、君は空気だ」
 ?
 ?
 お
 おお
 「…本当に」
 「空気になった」
 そろそろ
 いせのにぃ
 本格的に
 人間ぽく
 無くなってきた
 「色々応用が利きそうですね……」
 とか呟いてるし




 いりくといねもをサンドバックにした
 そろそろ眠る時間だ
 おやすみなさい
 おやすみなさい


 「なぜ」
 「我等には」
 「左の名がない」
 作者「君達は『同じ』をコンセプトに書いてるから」
 「性別」
 「揃えたほうが」
 「よかったのではないか」
 作者「うん、絶賛後悔中」











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