ポツリファミリー。(※小説更新無期限停止)(3/8)縦書き表示RDF


季節外れですな
ポツリファミリー。(※小説更新無期限停止)
作:摩璃藻



僕と皆と肝試し(前編)です。


 03 季節ハズレな









 どうも。ええ、いきなりですが、肝試しする事になりました。
 どうしてこんな事になったのかと言うと…




 〜〜〜〜




 『明日は休みの日だね』
 『そうだね、真夜』
 『進君、暇?』
 『暇だよ』
 …嫌な予感です。僕も巻き込まれるんでしょうか。
 『皆と肝試ししない?』
 『賛成。おーい、いせのに彩芽。肝試ししようよ。拒否権は無しだけど』
 やっぱりですか。
 『どうしてそんな事しなければいけないんですの?』
 『いいでしょ、楽しそうだし』
 ああ、彩芽さんと進君…この二人は4人の中では仲が悪い方なんです。
 『利益がないでしょうって言ってるのよ!』
 『遊ぶのに利益も何もないよ!』
 ぎゃーぎゃー五月蝿いです。真夜さんが止めてくれると思いますけど、本を読む邪魔しないでくれませんか?
 『ふ、二人ともー…』
 『大体いつも貴方は…』
 『君だって…』
 …そろそろですね。机の下に潜ります。
 『やめろっていってるじゃないー!!』
 真夜さんが泣きながら切れました。筆箱やら椅子やら机やら人間やらが飛んできました。喧嘩は僕から離れた所でやってほしいです。被害を被りますから。
 『真夜、やめ…っ!』
 『落ち着きなさい、真夜!』
 『五月蝿いー!!』
 真夜はこうなると止まりません。僕が居ない限り。
 『止めなさいよ、いせの!』
 『どうしましょうかね』
 『ぶっ殺すわよ!?』
 怖いなぁ。仕方が無いので机から出てきます。
 『真夜さん』
 『うるさ…』
 『落ち着いて、僕の眼をみるんだよ、真夜さん』
 『め…眼?』
 『そう。ほら…静かに…』
 『しず…かに…』
 『そう、良い子だ、真夜さん。ところで、どうして真夜さんは怒っていたのかな?』
 『…あれ…?』
 僕の特技、催眠術。姉さんの真似なんだけどね。いかみ兄さんは怒ると手の付けようがないから。
 『…??』
 真夜さんはまだ少し混乱しているみたいですが、まあすぐ戻るでしょう。
 『…なんか負けた気分だな…』
 進君と真夜さんは付き合っているのです。恋人同士。
 『彩芽さん、肝試し来てくれますか?』
 『わ、わかったわよ…』




 〜〜〜〜




 と、いうわけです。そのおかげで僕達は休みの日なのに学校にきているのです。
 「楽しみだねっ。彩芽ちゃんも、こういうの嫌いそうなのに…」
 「い、いいえ…」
 真夜さんの記憶は、一部すっぽり抜けてしまいました。おかげで真夜さんは、自分の理性が消えるとああなるというのを知りません。
 真夜さんは、見た目こういうのが嫌いそうに見えますが、そんな事はありません。逆に大好きです。進君もこういうのは好きですね。ジェットコースターとか絶叫系は駄目みたいですけど。彩芽さんは大嫌いです、こういうの。怖がりなんですよね。
 僕ですか?僕は、昔は苦手でした。信じないタイプだっただけに、出てきたらどうしよう、って感じでした。
 今は、兄弟(主に長女)に特訓させられたため、むしろ出てきたら気合で消し去ってやるという勢いです。とか言いつつ膝が震えているのは武者震いです。
 …幽霊より、あの時の精神的外傷トラウマが蘇ります。出てくるな。出てくるな。
 「良い感じの雰囲気だよな」
 …時谷君、どうして居るんですか?
 「正直邪魔、ですよ…その明るい髪の色はこの場に合いません」
 真夜さん、同感です。だって真っ赤なんですもん。
 「そ…それなら進だって…」
 真っ白ですからね。
 「仲間の顔して入らないでくれるかな?」
 僕達は団結力が強いです。…物静かで大人しい子。白い髪の子。地味黒髪眼鏡。高飛車なお嬢様。
 …苛め。実際、真夜さんと進君は苛められていたんです。
 僕も時々嫌がらせを受ける事がありました。彩芽さんも。
 僕達4人は仲間です。誰にも引き裂けません。
 勝手に…土足で踏み込むような人を、僕達は望んでいないんです。
 時谷君も然り。目立つような人なら、尚更。
 前に比べたら交友関係は広がり、苛めやらも無くなりました。
 それでも、親友といえるのは…信じきれるのは…家族以外で心を許せるのは…仲間は…
 僕にとっては、この3人しかいません。
 「何しに来たんですか」
 どうしても、冷たい事しかいえません。4人だけだと思っていたのに…
 「…」
 はっ?土下座?
 「…お願いします。居させて下さい」
 …。僕も、そこまで鬼ではないですけど…
 「理由も言ってくれないとね」
 本物の鬼は居るんですよね。
 彩芽さん、そのハイヒール、どこから持ってきたんですか。
 「言えませんが、居させて下さい」
 彩芽さんがため息をはいた。
 「…邪魔はしないでよ」
 「勿論でございます」
 …肝試し、どうなるんでしょうかね。


 いせの「どうして家族の名前は平仮名なんですか?」
 作者「差別」
 いせの「…」
 作者「違う、区別だ」
 いせの「そ、そうですか…」











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう