指輪はヒビ模様〜LastPart
寝付けなかったが、気づいたら寝ていた。寝た気が全くしないが、もう朝の目覚まし時計がなっている。そして起きた私は顔を洗うよりも、ベットから起き上がるよりも前に指にある彼から貰った指輪を確認した。だが指輪はそこには無かった。
枕元に割れた指輪があった。
まるでガラス細工を落とた様に指輪が割れていた。
もしかしたらこの指輪には何かの魔法があったのかもしれない、と私は思った。彼の事を意識させる魔法でもあったのかもしれない。指から外れない魔法でもあったのかも知れない。
何故割れたのか。きっと彼を思う私の気持ちが指輪を壊したのだろう。それとも指輪の魔法―彼を思う魔法―が切れて指輪は割れたのだろうか。
握った手の中にある指輪は冷たく、開けてみてみると指輪に書いてあった模様も消えていた。
全て想像の話。
魔法の指輪なんてものは無く、彼の事を意識しているのはいつもの事でそれを指輪のせいにしただけなのではないだろうか。外れない指輪も、私が無理をしてはめたのだろう。
割れたのもきっと安物の指輪だったからかもしれないし、模様が消えたのも安物だからだろう。鉄に見えるが実はメッキで上手く加工されているだけなのかもしれない。
これらも全て想像の話。
メッキで加工されているかどうかは鉄やすりで削ってみれば簡単にわかるだろう。だが魔法については確かめようが無く、ただ私が有り得ないと思いつつも期待しているだけである。
なら、と思い私は指輪を窓から遠くに投げた。小さく鉄の音がした。確かめてメッキがはがれて残念な思いをするよりも、少しの期待を持ちたかった。
投げられた指輪は二組あった。両方とも、二人が拾った時には無かった模様のようなヒビが入っていた。
本当に指輪に魔法があるのかどうかだなんてわかりはしない。
ただ、人がそう信じ思えば魔法の指輪になるのである。
また別のカップルが指輪を拾ったのは別の話。
エロシーン……?
全くありませんね困った困った
すいませんすいませんすいません
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