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深窓のご令嬢が凡人のぼくに恋を教えてくれるそうです 作者:えま
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第7話  計画

すこし、おかしな夢を見た。七瀬くんと椿さんが付き合うようになり、恋愛塾を退部する夢だった。当たり前の時間には終わりが来る。遅からず早からず、例外なく、その時は訪れる。ただ無慈悲に、ぼくの居場所を奪いに来る夢を。

目が覚めると、ぼくは青い天井を見上げる。どこまでも限りなく続く青い天井と、
柔らかく心地の良い枕に迎いいられていると心地の良い風が吹く。
あぁ窓閉め忘れたかも…と不意に思うと、つい最近嗅いだ匂いが鼻孔をくすぐる。
その匂いで、寝ぼけていた脳が活性化する。

君敵さんの見せた涙。知りたくなかった現実。全てが鮮明によみがえる。
そしてふと、ここが家の中じゃないと悟ったぼくは、自分の頭を乗せていた枕に意識が行く。こんな心地の良い枕は恐らくこれまでも、これからも体験することはないだろう。なぜならそれは『膝枕』だからだ。耳を済ませば聞こえてくる君敵さんの寝息。そして今、自分が置かれている立ち位置に気づき、体が火照る。
急いで体を起こすとやはり、君敵さんが座ったまま寝ていた。

しばらくの時間が経ち、君敵さんが体を伸ばして目を擦り、眠そうにしながら起きる。

「おはようございます君敵さん。良い夢見られましたか?」

「いいえ。最悪な夢でした。恋愛塾から七瀬くんと椿さんが出ていってしまう夢です。しかしそれも、夢とは言えないときが来るんですよね」

「そうかもしれませんね。前から思っていたんですがぼくと君敵さんって、考えていることとかがすごく似てるんですよね。」

「そうでしょうか?例えばどんなところがですか?」

「お互いにifの話が嫌いだったり、同じような夢を見たりとかですかね」

この和むような空気に乗せて最近疑問にしていたことを言う。
少し暖かい空気が時の流れを忘れさせる。
ぼくと君敵さんはしばらく話し合い、笑いあった。
大切なことを忘れているとも気付かずに…

それに気が付いたのはお昼のチャイムが鳴った時だった。
今日のお昼は何にしようか悩んでいたときだった。
ぼくたちは互いの顔を見つめ混乱する。
二人とも忘れてしまっていたのだ。
『今日が平日だということに』

「あのー君敵さん?一つ確認したいことがあるのですが…」

「あはははは。一体なんでしょうか月ノ瀬くん?」

「今日って平日ですよね?」

「まあ…その…今日は引っ越しの準備があったとかで誤魔化せば…ね?」

「そ、そうですね。じゃあ家に帰りましょうか。」

「ええ、そうね。たまにはこんな日があってもいいものね?」

互いに学校に行かなかった言い訳を口にしながら帰る。
道中もずっと膝枕の感触が忘れられなかった。本当にこんな日があっても良いのかもしれない。

家に戻ると君敵さんの荷物の片付けをした。部屋は昨日も使ってもらったぼくの隣の部屋。片付けが終わると二人してため息を吐き、ソファーにどっぷりと座り込んだ。

「結局、学校サボっちゃいましたね。私学校休んだことなくて…とても新鮮な感じがしますね」

「ああわかりますよその気持ち。ぼくも学校休んだことなくて、とても新鮮な感じがします」

「そうですね。ところで月ノ瀬くん。私がさっき書いた紙の内容を覚えていますか?」

「まあ、覚えていますが、今からその内容の事について話し合うつもりですか?」

「はい。察しが良くて助かります。月ノ瀬くんは最後の内容については賛成ですか?反対ですか?」

「最後ってあの、『七瀬くんと椿さんを付き合わせる』というやつですよね?だとしたら、ぼくは賛成です」

「理由をお尋ねしてもよろしいですか?」

「はい。理由としましては付き合うというのがこの部の目的だからですかね。
確かに二人もいなくなれば寂しいでしょうが、別れはいずれ来るものなんです。それが少し早いか遅いかの違いだとぼくは考えます。」

「なるほど。なら月ノ瀬くんは賛成でよろしいですね?」

ぼくは首を縦に振る。君敵さんは納得した面持ちでふむ。と呟くと

「それでは夏休みに旅行に行きましょう。そこで二人の仲を深める形で良いですか?」

再び首を縦に振ると、今度は家の呼び鈴が鳴る。
ドアを開けると、着物を着た、男性がたっていた。

「お父様!」

そう君敵さんは小さく叫ぶ。
お父様だと…?これ面倒なことになった。
ぼくはこれから起こりゆる面倒なことに頭を痛めた。
どうもえまです。
最近あとがきのネタがなくなってきました。
そんなこんなで次回はお父様出現!
面倒なことにならなきゃ良いんですけどね(笑)

さてこれからの方向性をお話します。
ブックマーク・評価ポイントの高い作品を優先して更新したいと思います。

低い作品はなん日か放置するかも…
新しい短編小説のネタ作りとかで忙しいので…すみません
既読感覚で評価、感想ブックマーク登録お願いします。
それではまた次回
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