【8話】男として……なぁ…
「納得できるかああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
僕の叫び声は多分、近所迷惑だろう……けれど……
だけどさぁ……。
納得できないよね!! そりゃそうだよ!!
僕だって思春期の男の子なんだ!
「HAHAHA、パパ達はちょっと旅行に行って来るからね☆」
「死にたいか!!? 親父ィィ!!!」
「ご、ゴミムシ!!?」
そうだ!! お前以外に居るか!!
だって……だって……!!
「ふつつかまのですが、よろしくお願いします」
Daaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!
お前は婚約前の女かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!
エヴァしゃん!!!!!??? ソコまでやるの!?
僕を苦しめて楽しいの!!!? ねぇ!!!?
「HAHAHA 旅行に行って来るからね♪ 飛行機に遅れちゃう♪」
「馬鹿親父ィィ!!!! テロにでも合ってしまえ!!!」
椅子から勢いよく立ちあがり怒鳴る。
そりゃそうだ……この馬鹿親父だけは死なねば…
あ、そしたら母さんも巻きぞいか…なら、やめよう
「あの…今後ともに宜しくお願いします」
「宜しくするな!!! アホ!! お前は馬鹿か!!!? 第一__」
親父が何かしらエヴァに耳打ちすると途端に僕の意識が遠のいた。
な……にを……?
なにかしらエヴァが慌ててる? なんだ……? 身体が動かねぇ……
なんだ? エヴァの指先からなにかが、迸ってたような…?
まさか……2ndスキル?
「だ! 大丈夫ですかあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
遠のく意識の中でエヴァが僕を抱き寄せたが……。
あぁ…そうか……。麒麟の術って、雷撃だったんだ……
なるほど……僕……死んだな。
ううぅ……? ここは…?
目を覚ますと見なれた空間。
ソレほど広くなくて、ベットの近くには、箪笥が1つと、本棚が2つ。
本棚はベットから手の届くほど近い。枕元には、青と白を基調としたCDプレイヤーがあった。
って事はぁ…ベットの右向いにはテレビがあるのか? …他にもいろいろと置いてはあったが、綺麗に整頓されていた…。
って事はぁ…僕の部屋? あれ…? なんで……?
「すぅ…すぅ…」
横から一定のリズムの可愛らしい寝息が聞こえて来た。
横を見ると、エヴァの顔がドアップで視界に入った
「!!!!!!!????」
声を殺しながら僕は驚く。
そりゃあ……こんなにも可愛らしい寝顔が横にあったら……さぁ…
男として……ねぇ……
ハッ! 僕は『そういう』男じゃないからな!!!!
「……やれやれ……」
立ちあがり、先程まで自分が着ていた布団を被せて。僕は夜食を取りに向った。
チャーハンでもつくろうかなぁ…と、考えながらTVをつけると、臨時ニュースが僕の目に飛び込んだ
【旅客機襲撃テロ】の文字が跳び込んでいた。
……ウソ……だろ?
JNAのこの時間……それに、移動先がロシア……おいおい……
「マジ……かよ」
親父達の……旅行先だろ?
待て待て……落ちつけ……心の内に仕舞いこんでおくんだ…みんなに心配は掛けられない…
…………駄目だ。最悪な事を考えるな…………。
平然と……いつもの日常を過せば良いんだ……
僕はTVの電源を切って調理を始めた。
僕は……いつもと変わらない日常をひたすらに過せば良いだけなんだ…!
それしか……そうじゃないと……潰れちまう…
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