フル・スクール・パニック(10/16)縦書き表示RDF


お・く・れ・て・も・う・し・わ・け・あ・り・ま・せ・ん!!!!!!!!
フル・スクール・パニック
作:飛焔



【9話】ギロチン確定…なんですぅ……


「………………」
「むぐむぐむぐむぐぅ…」
「………………」
「むぐむぐ。ゴクン。ハグッ。むぐむぐむぐ…」
「………………」

 ふぅ……僕は夢を見ているらしい…。
そうか…ならあの馬鹿夫妻がテロに合ったのも夢か……。
ってか、夢であってほしいね、コレは……。

 僕は目の前で繰り広げられてる袋の山に頭を悩ませていた。
僕はご飯(パン1枚とコーヒー)を食べ終えて居候エヴァの大食いを呆然と眺めてるだけだった、そりゃそうだ……僕の前に散かってるのは食パン…っと言っても1本まんまのヤツがなんとまぁ……5袋と来たもんだ。せめてカットされていたヤツなら5枚は……いかないな。

「むぐむぐむぐ…」
「…………………」

 無くなりそうになったら、また僕は一定の幅でカットする。
一定のリズムを崩さずに彼女は黙々と食べつづける。そりゃあ……可愛いんだよなぁ〜
美味しそうに食べて、どういう事か知らないけど頬についた耳の粉がおり一層微笑ましくなってる。
目の前の料理パンに集中して……本当に可愛いと素直に言える。

 この時、僕はまだまだ理解できていなかった。
彼女に作った弁当は……僕と同じ一般サイズだという事を……。

「おかわり!」
「はいはい…」

 切り終ったパン(1本)をエヴァの前にだすとすぐさま、1個が少しずつ消えていった。それはもの凄い速さとはいかないが、一本一本味わって食べてる……。
 やっべ〜、マジで可愛いんですけど。

 なんか、小さい耳と尻尾が生えてるみたいだ……。ってか、ハムスターみたいだ……
しかも、ウェーブのかかったあの髪がフワフワしていそうで……やっば、抱きしめたいんだけど

「むぐむぐむぐむぐ…」
「………………」







 僕は当然ながら煩悩と戦っていて時間を忘れていた。
時刻は既に9時を回っていたのはまだまだ……知らなかった。

 気がついたのは、煩悩に勝ち、そろそろ学校に行かないとイケナイ……。
そう思って腕時計(Gショック)を見たらなんと9時を回っていたのさ! HAHAHA♪

「ス、スミマセン! 雅人さん!」
「ええぇい!! 謝る前に走れぇぇぇぇぇえええ!!!!!!!」

 僕等は全力疾走で学校へと向っている、そりゃそうだ……この時間は“五右衛門ゴエモン”の授業時間となっている。五右衛門は青葉台付属高校に18年間勤めてるちょ〜恐ろしく細かい先生だ。過去に…2週間前に翼のヤツが平気で五右衛門の授業に遅刻した時に地獄を見た。
うん、恐ろしくて言葉にもできない……。

 十字路に差し掛かり殆ど直角にカーブしてスピードを落さずに走りぬける。
この先にある下り坂を越えればアオ高(青葉台付属高校の略)の門が見える…!

「エヴァ! 全力で走りぬけるぞ!!」
「は、はい!」

 僕の一喝に彼女はたじたじと頷き、先程より多少は……少しはぁ……

「…………………」

 イヤ、良く見たら少しは速くなって……ないな。全然変わってないどころか遅くなってる。
僕の拳が何かしら言ってるが……ダメだ、彼女は殴れない。ってか、僕って?
琴ちゃんなら平気で殴られるんだけどなぁ?

 そんな事を考えてるヒマがあるなら走れ!! 1分1秒でも速い方が良い!!
なんせ、1分遅れるだけで拷問のレベルが上がって行くんだ……翼なんて授業の終り5分前に来て電機イスだぜ? なんで生きてるんだぁ…?
 しかも、授業修了8分前……ココから全力で走って3分……。
だけど、エヴァとも合わせないとイケナイ……彼女1人にそんな大きな罰を……
だけど……このままだと……
 ギロチン確定?

「………………くっ!」

 エヴァを置いて行くなら電気イスで免れる!
だけど……! 仕方ない……!!

「エヴァ!」
「きゃっ!」

 何が……?

 アレ? 足場がない? 先程まであったアスファルトは何処いずこ
なんで、ガードーレールが逆さに…? それに、なんだ? エヴァのヤツ倒れてるのか?
あ〜、転んで擦り剥いたんだ……ってか、茶色いのに変わった……。

 うん……僕が逆さに落下してるんだ……。
この下はたしか裏山に繋がってる樹海だよな……朝でもかなり暗いと言われてる……。
しかも、(日本では)絶滅したはずの狼がうようよしてるとか……

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!」

 身体を通常の体制に戻し、土の崖となった斜面に指をかける。
そこから、腕力と意地で身体を持ち上げて足を掛ける、そこから徐々にロッククライミングっ的な感じで上り詰める。

 腕が悲鳴を挙げる。上からは絶叫が僕の耳に響き渡る。聞きなれたエヴァの絶叫だ。
 クソ…! 指が…腕が痛ぇぇ…。

 すると、ベターに手を掛けていた土が崩れた。体制を崩してしまい、前に空が見えた。
そして、覗き込むかのように見てるエヴァの顔が見えた。あまり見た事のナイ泣き顔であった。

 足を踏ん張り、崩れる前に次の足を前に。
同じ動作を何回も素早く繰り返す……何度もね…だって、落ちるじゃないか。
崖を昇る少年とは……ビックリ映像に送れるかな?
コレぞ、雅人の崖昇りってかぁ? ひゃははははは!!

「なぁぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇるぅぅぅぅぅぅなぁぁぁぁぁぁよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 崖如きに負ける雅人様では…!!
 【ズルッ】
 ありぇ?

 気がつくと足を滑らせて股を極限まで開いてる状況、足が動かせないし……うん。僕の大事な息子が避けてしまう。

 僕は無常にもクソな体制で落ちて行った。


いや〜…ずっと前に出来てたんですけどねぇ?
オレしにの更新優先ですから♪











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