25.求め合って 溶け合って
25.求め合って とけあって
時が巻き戻されていく
桜の花びらが舞い散る中へ 青春という名の日々へ
二人の時間が戻ってゆく
あの日
受け入れることが出来なかったのは
彼ではなく 自分の本当の心の声
今はそれに素直になれる
宏は大沢の重みを胸に暖かく感じながらそう思った
「宏・・・・」
耳元で呼ばれる自分の名が心地よい
ひとつずつ外されていくボタンの数をぼんやりと数えた
見つめられている胸元で 触れられる前からその尖りが震える
そっと口づけられて 身体がぴくりとはねる
啄むように何度も繰り返し口づけられて
ぷっくりと充血して尖ったそれに柔らかく歯をたてられて
宏の口から耐えきれず甘い吐息がこぼれた
背中に薄い絨毯が擦れるのをわずかに熱いと感じた
胸元に与えられる刺激から逃れようと無意識に身体をよじる
肩を掴まれ抱き戻され 喘いだ拍子に唇を塞がれた
大沢の舌に口腔を犯されその動きに翻弄される
意識が白く霞みはじめた頃
宏はふいにふわりと抱き上げられ固く閉じていた瞳を開いた
「・・・おおさわ?」
「寝室へ行こう」
抱き上げられたまま寝室のベッドへと運ばれる
固いスプリングの上にそっと下ろされ
そのままわずかに身体にまとわりついていたシャツを剥ぎ取られる
下着ごと履いていたジーンズを脱がされ
宏は生まれたままの姿でたよりなくシーツを掴んだ
「宏・・・・キレイだ 本当にキレイだ」
もどかしそうに自分も着ているものを全て脱ぎ去ると
大沢は宏に重なるように覆い被さってきた
触れ合う素肌が温かく心地よかった
宏の滑らかな肌を確かめるように大沢の手が身体中を滑る
淡い茂みの中で既に腹を叩く程に昂ぶっていた宏自身に
大沢の手がそっと伸び それを包み込むように愛おしそうに握りしめた
「っふぁぁっ・・・」
宏の口から耐えきれず嬌声が漏れた
吐息の全てを奪うように大沢の唇が重ねられ
深くなる口づけと 大沢の手によってもたらされる刺激とで
宏は身をよじりその快感に震えた
目尻に涙が滲んだ
大沢の唇が宏のうなじから胸元を這い
下腹部へと滑るように下がっていった
その先端から甘い蜜を零しているかのように
大沢はちろちろと舌先を尖らせて宏のそれを舐め取った
「あっ・・・んんっ・・・」
激しすぎる刺激に思わず宏の腰が逃れようと浮いた
抱き戻されて 大沢の舌は宏の最奥の蕾を啄んだ
「いやっ・・・・あ・・・」
思いもしない場所を存分に嬲られて
宏は左右に頭をふり 乱れた前髪は白い額に散った
大沢の髪に指を絡ませ引き剥がそうと弱々しくもがくが許されず
大きく開かされた膝と内腿を押さえ込まれ
宏の昂ぶりは蜜を溢れさせ続けた
大沢は宏の先走りの蜜を蕾へとやわやわと塗り込み
その入り口を丁寧に解し始めた
挿入された大沢の指の感触にぞわりと宏の背中がたわんだ
ゆっくりと解されるうちに 宏の全身から力がかくりと抜けていった
指は二本に増やされて その圧迫感が腹に迫る
しかしそれがある一点を擦りあげた瞬間
「ひぁああっ・・・」
宏はたまらない愉悦に襲われ一気に押し寄せる射精感に目を見開いた
「ここ・・・・イイの?宏・・」
大沢は確かめるようにその一点を執拗に擦りあげた
「いやっ・・・だ・・・そこ・・・だめ・・・」
言葉とは裏腹に 宏の腰はその刺激を求めるように揺れた
「ゆ・・・ゆび やだ・・・もっ・・もう」
「ん・・・宏・・・力抜いて」
「んん・・・・」
大沢もまた既にはちきれそうな自らの昂ぶりを持て余し
その熱くたぎる自身で宏の蕾を貫いた
ゆっくりと押し広げられてゆく蕾がたまらなく淫猥で魅惑的な蠕動を見せる
大沢は夢中で宏の身体を抱き締めた
その最奥まで腰を埋めた時 宏の瞳からぽろりと大粒の涙が零れた
「宏・・・・つらい?」
「ううん・・・平気」
「動いても・・いい?」
「うん・・・大沢がもっと欲しいよ・・・」
「煽るな・・・いきそうになる」
大沢はじらすように腰をゆすりあげ 宏の内側の一点を刺激し続けた
甘く痺れるようなその刺激に宏の腰はくだけたように震えた
耳朶を甘噛みされ 唇を奪われ
最奥を貫かれたまま 昂ぶりを大沢の手によって擦りあげられた
「もっ・・・イク・・・いかせて・・・」
宏の甘い声が掠れ 大沢もまた限界を迎えた
大沢の背中に爪をたて
力の限りに抱き締め合ったまま 二人は同時に白い飛沫を放っていた
身体の奥で弾けた大沢の熱を感じ
宏は今までにない幸福感を味わっていた
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