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置いていかないで
作:稀羅





…いない



何処にいる?



何処にいるんだ?



幸村あぁぁっ!!



「政宗殿!!どうしたでござるか?」



いた…



「幸村…」



しかし、政宗の目に映ったのは…



幸村と幸村の忍びの佐助だった。



「どうしたの、竜の旦那?」



「いや…何でもねぇ」



政宗は、幸村の姿を見て安心した。



「あっ、そうだ!某、政宗殿に大事なお話があるのです」



そう言って、幸村は佐助の側に寄った。



おい…何やってんだ幸村…



「某、佐助と共に生きていく事にしました」



「…はあぁ!!」



何でそんな、冗談言うんだよ…



そう思った。



「竜の旦那、心配しなくていいから、幸村は、俺が守るから」



こいつも、何言ってやがる…



政宗は、足が動かなかった。



二人の事をただ、立って見ているしか出来なかった。



「幸村ぁぁ!!!」



政宗は叫んだが、幸村はこっちを見ない。



こっちを向いて…幸村…



政宗は、体に力を入れ、もう一度叫んだ。



「俺には、お前が必要なんだ、幸村ぁぁ!!」



「うわあぁぁ!!」



幸村の驚いた声がした。



政宗の目に映ったのは、見慣れた天井…。



しかも、天井に向かって手をのばしている政宗。



「…なんだ、夢…か」

「どうしたでござるか政宗殿!」

「…怖い夢をみた…」

「あぁ〜お化けが出てくる夢でござるか?」

幸村は、笑いながら政宗に言った。

すると、政宗は起き上がり横に座っている幸村をぎゅっと抱きしめた。

「…お前が、俺から離れていく夢…」

幸村も、政宗をぎゅっと抱きしめた。

「何を言っているでござるか、某はずっと政宗殿の側にいるでござるよ」

政宗は、嬉しくって涙が流れた。

「Thank you.幸村」


END














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