全児童数三十余名、しかも六年生はいない菜畑小中学校小学部の女子三人だけのクラスに、ある日転入してきた神社の子……八岐由之真は、ぱっと目女の子のような目鼻立ちをした優しい寡黙な少年だったが、その目は魂の影を捉え、耳は魂の声を聞き、超自然的存在さえ捉える優れた第六感を持っていた。なんて言うとなんだか凄い感じがしますが、由之真はそんな能力に頓着せず、数奇な運命をたどりながらも、勝手に喋ってくれる元気アリ過ぎ少女達と、ちょっと変わった乙女チックな先生と共に、自然に囲まれた田舎の小さな学校で、今日も穏やかに淡々と生きる物語……ですが、実のところは、そんな由之真に振り回される乙女達の一年を綴った物語です。
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N9335A
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408261文字(約817分)
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通常小説[連載中作品(全26部分)]
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ホラー
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時計台 幽霊 小学校 少年 少女
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それは穏やかな風が心地好い、春の昼下がりだった。妻はミニ耕耘機のエンジンを切り、畑の向こうの桜並木を眺めながら、首に掛けたタオルで額の汗を拭った。一昨日降った雨があんなに冷たくなかったら、今頃あの道……通称「名合(なご)の道」……の桜は咲いていたかもしれない。でもこの陽気が続くなら、きっと来週の名 |