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第4話 〜う・わ・さ〜

 「と
  言ってやったら
  よかったのに」



 (あき)れ顔で翔子が。

 あたしの頭をナデナデしている。


 休み時間に珍しくあたしの机にみんなが集まって来たから。


 説明したら
 みんなが同情してくれた。


 

 「だよなー。何かと思うじゃん」


 「いきなり
  ドラマじゃないんだからさあ」


 「日野が相手で
  そりゃ無いわなあ」



 男女そろって
 みんなそう言うから。

 ちょっとムッとなったら。


 「何言ってんの?
  灯は被害者(ひがいしゃ)じゃん」


 って翔子が(かば)ってくれた。



 「話聞いてみりゃ

  だいたい灯が昨日。

  先輩がたに囲まれた
  ということだって。

  あの真先輩に!

  その里美ってコが!

  しつこく付きまとったから
  なんじゃん!!

  真先輩って…

  彼女いるじゃんか!」



 翔子。
 何か怒りが倍増してないか…?
  


 「ああ、まあ…そーだけどさ」


 渡辺がしぶしぶ
 納得せざるをえない勢いだよ。
 翔子。


 「そうだよ。

  灯は放課後、
  山口に呼び出し
  くらってんだよ?

  誰のせいだってば!」



 そうだよ。

 きっと説教くらうよ。

 何でこんなことに…。



 「誰のせいって…。

  そりゃ、小林里美のせい?」


 渡辺がスパッと言ってのける。


 

 「小林里美?そのコ」


 クラスメイトの風戸美弥(かざと みや)さんが
 遠巻きから声をかけて来た。



 「あのコ…小学校同じだけど…。

  あんまりいい噂聞かないね。

  日野さん、大人しいし。
  あまり
  近づかないほうがいいね」



 「(うわさ)?どんな?」



 翔子が問い詰めたけど



 「いろいろ。

  まあ、いろいろよ。

  悪いコでは
  ないんだろうけど…」


  
 風戸さんはそう言って。

 深くは教えてくれなかった。






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