第七話:更新と書いて内容考えるのは結構大変と思って下さい。
「え〜…では、これより次鋒戦を始める」
基本的な礼のやり方を教わり、試合は再開となる。
「では…、赤、旭川、白、吉岡」
顧問の声で旭川とよっしーが礼をし、構える。
「それでは…始め!!」
開始の合図、両者が共に動き出す。
「しっかし…あの旭川ってやつは強いのか?」
楓ちゃんの強さは…、まぁ身にしみている。
他の部員達はどうなのだろう。
「旭川か?中学の時に剣道部だ」
「ゲッ…経験者かよ」
「普通高校で部活に入る者はだいたいはその部の経験者だと思うがな」
呆れた顔の顧問。
「まぁ経験のある者が相手じゃ吉岡もキツいだろう」
「いや、そんな事もねーよ」
「まっ…負けはないわな、とりあえず」
俺とカクが顔を見合せ、ニヤリと笑う。
「?」
それを見て顧問は不思議そうに顔を傾げた。
「めーんッ!!」
バシッ
むむむ…また防がれた。
うーん…結構早く打ち込んでると思うんスけどねぇ。
私(旭川)はチラッと相手である吉岡君を見る。
なーんか…やりずらい相手ッスね。
「日比ちゃん、攻めにくそうだね」
「ヒビ〜!早く敵将を討ち取るのです!!」
中原とミルフィーのズレた声援。
ふっ…甘いな。
「よっしーはな…いわゆる、引き分けの達人だ!!」
「引き分けの達人…ですか?」
「あらゆる勝負を引き分けに持ち込む男だ」
「なんだか…すごいようなすごくないような」
「まっ…、とりあえず負けはないと思うが」
俺は安心して試合の様子を見守る。
「少なくとも負けはない…か、だが、それでは勝つ事もない」
「…あ?」
顧問がスラスラとメモ帳に何か書いた。
「………」
う〜ん…引き分けの達人ッスか、本当に漫画にありそうな設定。
こりゃブログのネタに出来そうッスね…、帰ったら更新しないと。
え〜っと…更新内容は…。
「…?」
なんだぁ?急に相手(旭川)の動きが…。
よし…今なら、攻め込めるか?
…う〜ん、しかしなぁ。
「おいおい…なんか二人共動かなくなったぞ」
「お互い、相手の出方をみようとしているのでは?」
中原が自身無さげに言う。
睨み合ってるって感じでもなさそうだけどなぁ。
「………」
《旭川》
サイトの更新…、どんな感じにしようッスかね。
「………」
《吉岡》
うーん…、しかしヘタに攻めて一本取られたらなぁ。
「楓ちゃんはどう思いますか?」
中原が楓ちゃんに聞く。
そうか、剣道の事なら楓ちゃんだな。
「…雑念がみえます」
「え?雑念」
「ふむ…、旭川は練習中も度々あぁしてぼーっとなるからなぁ」
メモ帳に書くボールペンを顎にやり、何かを考えるように顧問は言う。
「吉岡にしてもどうも攻めきれないようだ」
「おいおい…そんじゃ勝負つかねぇじゃん」
「安心しろ、試合時間は五分――」
ピーーッ
「時間です」
部長と副部長が赤、白両方の旗を上げる。
「とまぁこういう事だ」
「時間が過ぎるとどうなるんだ?」
「通常はもう三分、延長戦を行うんだがな…」
顧問は旭川と吉岡を交互に見渡し。
「ど〜します?先生」
「このまま引き分けだな…、延長戦をやっても決着はつくまい」
「あ、はい、じゃあ引き分け!!」
旭川とよっしーが礼をして帰って来た。
「ごめん、みんな、勝てなかったッス〜」
「ま、まぁこんな時もありますよ」
「気にすることないよ、ヒビ」
「…はい」
旭川を暖かく向かえる女子剣道部メンバー。
「いや〜、みんな悪ぃ、決着つかなかったわ」
ドガッ
「ぐほっ!?」
「悪いですむかコラッ!!」
「何ぼーっと突っ立ってたんだよてめーは!!」
俺達男子メンバーもよっしーを暖かく向かえている。
「嘘つけッ!!」
心の声に突っ込みをするんじゃあない。
「さて…次は副将戦といこうか」
「おうよ、頼むぜ、カク」
「しゃあっ!任せな」
スクッと立ち上がるカク。
「ほぅ…角谷か」
「ところで、俺の相手は?」
試合場には角谷しか立っていない。
「安心しろ、もう準備万端だ」
ピ〜ヒョロロ…。
「…ん?」
「なんだ?笛の音?」
「…入り口です」
楓ちゃんの声に皆が入り口を見る。
「ステップワン〜、ヒトの生き血をすすりぃ」
な、なんだこの台詞?
「ステップツ〜、不埒なアクギョ〜ざんまい」
どっかで聞いた事あるよ〜な。
シュビッ
入り口に居た人物が跳躍する。
俺から見てもかなりの跳躍力だ。
「ステップスリ〜、みにくい浮き世のオニを!!」
ビシッ
その人物が竹刀をビュッと振り、かっこつける。
「ほうむってくれよ〜、ミルフィー・フラッチ、ただいま見参!!」
垂れには白いチョークで直接書かれた『ミルフィー』の字。
「え〜っと…あれが俺の相手?」
「…油断はするなよ、カク」 |