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天使の独り言 シリーズ ~Season 1~

夢を与える存在

作者:え.うれん
 日付が変わる頃、トウキョウにはまた違う顔が色々と見えてくる。
 その中で今日、僕はテレビで見た「そういう人」に会いに来た。
 夜の遊園地さ。
 すっと舞い降りて屋内施設に忍び込んでみれば、遊園地の制服を着た従業員さん2人がそれぞれの仕事に目を向けながら、笑みを浮かべて話をしてる。
 人がいないとこんなにも広く、冷たく感じるんだな。 壁面に描かれたかわいい絵まで、眠りについているみたいだ。 ちょっと特別な感じ。
おっと、今日は他にも会ってみたい人がいるんだ。
 バイバイって手を振って、そこからちょっと魔法の粉を振りまいて、よい事が起こるおまじない。
 僕だって、たまには仕事をしなくちゃね。
 今度は外のジェットコースターのある場所さ。
 水の底にあるライトが、白い鉄柱をひたすら照らしてる。 目を閉じてみれば聞こえてくる、「ちゃぷっ、ちゃぷっ」と揺れる水の音、心地いいよね。
 その音と一緒に聞こえてくる鉄を叩く音の主が、今日の僕のお目当ての人さ。
 作業着を着たおじさんが、コースターの下に回って、異常が無いかチェックしてる。 こういう人は直接お客さんに感謝されないけれど、大事な仕事をしているんだよね。
 僕も真似して彼の後ろからそれを覗き込んでみるんだ。 おじさんの動きに合わせて、ちょっとオーバーなリアクションをしながらね。 本当に居たら怒られるんだろうけど。
 だけど夜は、孤独さを煽って、日に日に初々しい心を奪っていってしまうんだよね。
 だから僕が魔法を掛けてあげるのさ。
 お互いに夢を与える仲間だからさ、これからも見えないところで頑張って欲しいから。
 素早くポンポンっておじさんの肩を叩いて、何かの気配におじさんが気付いたら、両手をおじさんの肩に乗せる。
 そっとおじさんの目を見て僕がニコっと笑えばもう終わり。
 何日かしたら、きっと「このごろ何だか調子がいいんだよな」なんて言いながら、仕事仲間に話したりなんかしちゃってね。
 それは、都会の歯車のほんの一部だけど、きっとそこが一番大事なんだって、僕は思っているんだ。
 そうだね、ちょうどおじさんがこのコースターを点検してるのを同じなのかもしれないね。

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