恐縮ながら、路傍之杜鵑さん企画の【二百文字小説企画「Es」】“便乗”作品です。
晩夏に揺れる三日月
「思えば、色々あったなぁ」
着流しの男が一人、縁側で三日月を見遣りながら猪口の中身を流し込む。
隣には、酒が注がれた猪口がもう一つ。
しかし人の姿は見えず。
それでも男は姿無き相手に話しかける。
「あんたと一緒に暴れ回った日が懐かしい」
長かった様で短かった。決して楽しいとは言い難いが、そこには生甲斐があった。
秋を思わせる夜風が一陣。
猪口を置くと男は、脇にあった刀を掴み立ち上がる。
「直、俺もあんたの所に逝く」
とある歴史上の人物がモデルですが、設定は史実とは無関係です。

ジャスト200文字の小説たち
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