オルゴール
ロジック調に装飾された銀の置時計。
その下部に備え付けられている小さな引き出しを開けた時、ぜんまい仕掛けのオルゴールが静かに軽やかな音色で曲を奏で始める。
その束の間、私の病んだ心を癒してくれる。暫くその安らぎに身を委ねておきたいと、心を無にし耳を傾ける。
だが全てのぜんまいが回りきり、悲しげな流れの後止まるオルゴール。
「私のぜんまいは錆び付いてしまった」
私は再び物憂いにその引き出しをゆっくりと閉じた。

ジャスト200文字の小説たち
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