天使とワルツを
「お困りですか。美君なお嬢さん」
「その、何すべきか分からず迷ってますの」
「お嬢さん。貴女にとって人生とは何でしたか?」
「辛い事もありました。楽しい事や悲しい事も。でも今では全てが輝かしい、美麗な思い出ですわ」
「ならお手を。どうか私と踊って頂けますか?」
「勿論喜んで。天使様」
乙女は踊る。雲間から射し込む光の梯子を、天使に手を取られ昇りながら。
ベッドの老女は静かに息を引き取った。穏和な微笑を浮かべて。

ジャスト200文字の小説たち
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