雲一つない空の下…
幸村と政宗は、縁側に座って団子を食べていた。
「こんな良い天気のなかで食べる団子は最高でござる!!」
「幸村…本当に好きだな団子…」
隣で美味しそうに食べる幸村を見て、政宗は言った。
「政宗殿、食べないのでござるか?じゃあ某が最後の一本を…」
幸村が、皿にある団子を手にとって食べようとした時…
「にゃあ!!」
「ぐあぁっ!」
突然、猫が幸村に襲いかかってきた。
「政宗様!!」
「小十朗、一体何が起こってんだよ」
「猫がいつの間にか入り込んで、城のあちこちを逃げ回っているのです」
「そりゃ大変だな…」
「それで、猫はどちらへ行かれましたか?」
「あっちに行ったぜ」
「すみません、政宗様」
小十朗は、走って猫を追いかけた。
「全く、せっかくいい気持ちだったのにな、幸村」
「……」
「おい!幸村!!」
政宗が呼ぶと、幸村は泣きそうな顔をしていた。
「…団子が…」
そういって、地面に指を指した。
そこにあったのは、土まみれの団子。
「最後の一本だったのに…」
「まぁ、猫がやったことだ 仕方ない」
「そうでござるが…」
「にゃあ〜」
「「!!」」
二人は、ビクッと反応し、声のするほうに目を向けた。
政宗の後ろに、その猫がいた。
「「あっ…いた」」」
二人は声を揃えた。
猫は政宗の体に、顔を擦り付けていた。
どうやら、政宗に懐いたらしい。すると、政宗はひょいとその猫を膝の上に乗せた。
(…この猫は、某から団子と政宗殿を奪っていくつもりでござるか??)
幸村は、猫相手に嫉妬していた。
「へぇ〜猫って結構可愛いな」
政宗は、幸村をほったらかしにして、猫と遊んでいた。 |