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第26話:これが日常、たぶん
 ふぁ〜あ、いきなり欠伸で悪い。しかし文化祭も終わって気が抜けまくりなのだ。勘弁してくれ。まあ近々実力テストがあるということであんまり気を抜いていられないんだが…、1日ぐらいだらんとしていいよな。たぶん昨日誰よりも不幸な目に合ったはずだからな。
 というわけで登校するやいなや自分の席にフォーリンラブてな具合にドカっと座りもう二度と離さないとばかりに机を抱くように寝た。親父に追い出されるように家を出てきたからかなり眠い。それじゃしばらくグッバイ!
 ………とはいかしてくれなかった。俺は睡眠に入る一歩手前辺りで本の角で頭を叩かれた。
「…痛い」
 そう呟きゆっくり頭を上げる。目の前には頭を叩いた張本人がいた。
「フッフッフ、私が頑張って徹夜して描いたマンガを読むがいい!まあ2時には寝たけど」
 徹夜と呼ぶには微妙な時間だな、リナさんよ。まあ口に出してツッコむのも面倒なんで俺は黙ってマンガが描かれた紙を受け取った。
「ふあ〜あ、このパターンも久々だな」
 俺はゆっくりマンガを読み始めた。



 あらすじ
 前回とうとうヤジマドルの秘剣もやソードが腐ってしまった。モヤシって結構長持すると思ったのに。こうなったらモヤシの神様に頼むしかない! ってことで天界へとたどり着いたヤジマドル、アキバエル、くまこだった。
「ここが天界…、雲ばっかだね」
「そんなことよりもやソード!」
「も!」
 ヤジマドルはかなり不愉快みたいだ。そんなにあれ大事だったのかな? まああれ気持ち良かったけど…


 ああ…、俺の分身アキバエルはこんなキャラだっけか。まあしばらくツッコムの我慢して読んでいくか。


「あ、あれは!」
 僕らが見たのは雲に乗ってやってきた女神様でした。
「おっすヤジマドル! やまOKAMIだよ!」
「なぜにOKAMIの部分だけローマ字!?」
 僕のツッコミを無視してヤジマドルは話しを進めた。
「OKAMI、そんなことより」
「分かってるよ。何か匂ってくるもん。でも栽培してなかったからこれで我慢して」
 そう言って差し出したのはバカでかいフランクフルトだった。うん、揚げたてで美味しそう…ってええ!?
「OKAMIさん、新しい武器ってこれですか?」
「うん、そだよー。何か問題でも?」
「大有りですよ! あんなんじゃ気持ち良さそうじゃない…いやいや殺傷力無さそうじゃないですか!」
「いやー、朝食余ってたからこれでいっかって」
「朝食これ!? でかすぎでしょ!」
「毎朝2本食べてんだけどねー、今日食欲無くてー」
「1本食べりゃ十分ですよ! 全く食った後腹どうなってんだか…」
 ヤジマドルはこんなやりとりは気にせずフランクフルトを振り回していた。
「も!」
 たぶんくまこがぶっ飛ばされた。ヤジマドルは満足そうだ。全く僕にしてくれればいいものを…
「あ!勇者達が来てんの?」
 僕らは声の方を向くとドラ○もんっぽいのがコック姿で現れた。何か色々大丈夫なのかな?
「OKAMIさん、この人っていうか猫型ロボットっていうかは?」
「私の専属コックだYO!」
「ドラもっさんって言いまーす! よろしく!」
 なんかおっさんの愛称みたいな名前だけどこれあだ名かな? それにドラもっさんが手に持ってるの…ああ! 王様の顔だ!
「そ、その手に持ってるのって…」
「ん、ああこれ? アキバ王の新しい顔よ」
 その顔からほのかなパンの香りが漂ってきた。あ、そういえばアキバ王の顔はパンだったっけ。
「んじゃ神様、これお願い」
「はいはーい!それ!」
OKAMIの手から光が出てきてそれがアキバ王の顔に当たった。するとアキバ王の顔は消えてしまった。
「うわ!これってどうなってんですか?」
「作った顔をアキバ王の元へ送りつけたんだよ」
「すごいさすが神様!」


 さて、新キャラも出たところでそろそろツッコむか。
「この旅館の偉い人は山口か?」
「OKAMIのこと? 正解だよ。でもこの子女神であって女将じゃないからね。まあOKAMIだけど」
「どうやって聞き分けろと? まあいい、じゃあこの未来のネコ型ロボットは?」
「ミオちゃんよ。分かんなかった?」
「分かるか。山口は若干髪型とか模してあったから分かったが、こいつは完全別物じゃねえか」
「仕方ないじゃない! ドラ○もん読みながら描いてたから頭から離れなくてつい…」
 他のマンガ読みながらマンガ描くって器用なことするじゃねえか。だからってパクりはいただけないが。
「お、文化祭終わって早々だね」
「よし、イジるネタ探しでもするか」
 矢島と大隈----つまりは勇者パーティーが現れた。俺はマンガを矢島と大隈に渡し、リナには後で読むと言った。そしてイジられんのが嫌でその場を離れた。が、クラスが同じな限り今日必ず一回はイジられるんだろうが。
俺はやることが無くなり窓から景色を眺めていると扉の開く音がしチサトとミオが現れた。二人は荷物を自分の席に置くなり真っ先にリナの方へ行ってマンガを読み始めた。
ミオは自分の分身のキャラに文句の一つでも出るかと思ったが、「アキバ王の顔作ってるってことは私かなり偉いじゃん」とか言ってるんだな、これが。なるほど、そういう見方もあるか。
 チサトの方は分身を気に入ったのか、俺が読んだ限りじゃ一回しかYOって言ってないのにさっきから語尾にYOをつけまくっている。
 なんだかわりと二人が分身を気に入ってんのが面白くないのでリナにもっとキャラ崩すように言いたかったが、今行くのは利口じゃない。俺が読んだ限りでも俺をイジる部分が結構あったからだ。
 さて、イジられる回数減るよう頑張って逃げますか。奴らが追ってくるのなら。
ようは文化祭終わってもイジられることに変わりないのが我が主人公です。朝は逃げれても1時間目の休み時間には捕まってイジられてます(笑)


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