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Chapter:04 慟哭、そして哀悼
Episode:25
◇Rufeir
 あたしたち――シュマーのせいで家族が全員死んだ、そう、先輩が叫んだ。
 どう答えたらいいのかわからなくて、一瞬動きが止まる。

 その隙を、先輩は逃さなかった。
 たちまち組み敷かれる。
 先輩の手が、あたしの首にかかった。

「せんぱ……どうして……」
 思わずそう言ったけれど、先輩は聞いてなんかいない。そのまますごい力で締め上げてくる。
 振りほどこうとしたけれど、片腕がやられていてどうにもならなかった。
 息が詰まる。

――母さんの言ったこと、正しかった。
 心配そうだった、母さんの姿を思い出す。
 シュマーはどこで恨みを買っているかわからない、別れ際にそう言われた。
 もちろんそれはあたしも承知している。うちは代々人殺しをしてきたのだから。

 先輩の家族も、誰かシュマーの人間が絡んだ話で死んだんだろう。もちろんあたしじゃない。けど、外の人間から見たら同じことだ。
 それにあたしの手だって、今でも十分血に染まっている。

 結局、あたしがバカだったのだ。
 亡霊たちの言うとおり、あたしの生きる場所はあの地獄しかない。それなのに、のこのこ出てきたのだから。
 だいいちあたしさえいなければ、シュマーの人間でも、死なずに済んだ者がかなりいる。

――あたしさえいなければ。
 もう、抵抗する気もなかった。


◇Loa side
「これでひとつ、貸しを返してもらう!」
 叫ぶロアの身体の下、すでにルーフェイアは声も出せない。
 さらに腕に力を込める。
 骨を砕こうかという勢いで。
 が、その時。

――お姉ちゃん、やめて!
(え?)
 懐かしい声を聞いたと思った。
 同時に、ブレスレットにして身に着けていた、妹の形見が光りだす。

 そして唐突に、周囲の情景が変わった。
 音はなく、映像だけ。
(なにこれ……?!)

 どうやら戦場のようだった。だがロアが知る故郷の街ではない。どこかもっと別の、森の中だ。
 そこに、青年と少女がいた。

 青年のほうに見覚えはない。だが、少女のほうは――。
(ルーフェイア?)
 間違いない。
(なんなの?!)
 ロアが戸惑っているうちにも、状況は変わっていく。


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