Memory34 〜優しさは毒?〜
「紅茶とコーヒーです。」
店員はテーブルに紅茶とコーヒーが入ったカップを置いた。店員はカップを置いて、テーブルから離れて行った。
「また、会ってくれてありがとうございます。」
蘭が笑顔を見せてある人物に言った。
「御礼を言われる事はしてないつもりだが…。」
「でも、本当に会ってくれると思ってませんでしたから。」
「お前が何度も頼むからだ。」
ある人物が素っ気なく言った。
「なぁ、こんな事を聞くのは悪いが…。あの時、何で泣いていた?」
ある人物は蘭に尋ねた。
「あの時…、貴方は私にまた泣いてるのかって言いましたよね?前にも会った時に、そんな事を言ってましたよね?どうしてそんな事を言ったんですか?」
蘭がある人物に尋ねた。
「…………………。」
ある人物は何も言わず黙った。その沈黙も奏でるかの様にレコードが店内に響く。
博士の家の地下室で哀はパソコンとにらめっこしている。その時、誰かがドアをノックした。
「灰原、俺だけど入って良いか?」
ドアをノックしたのはコナンだった。
「…………………。」
哀は何も答えずパソコンに集中している。ドアがノックされてから数秒後にコナンが部屋に入って来た。
「返事ぐらいしろよ。」
コナンは少し呆れながら言った。
「忙しいから返事する時間がないのよ。」
哀はパソコンから視線を離さず言った。
「…で、何か用事?」
哀は続けてコナンに尋ねた。
「博士がケーキ食べないかって…。」
「私はいらないわ。やらなきゃいけない事が沢山あるから…。」
哀は素っ気なく言った。
「なぁ、あんまり無茶するなよ。お前が倒れたら博士が心配するからさ…。」
コナンは哀に優しく言った。そう言い終えると、コナンは地下室から出て行った。
「(工藤君、貴方のその優しさは私にとっては辛いのよ。そんな事、分からないでしょうけど…。)」
哀は心の中でそう呟いた。
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