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遠い記憶の先に…
作:紅佐洲仮



Memory31 〜中止〜


「分かりました…。」
ジョディはそう言い、電話を切った。

「どうだった?ジョディ先生…。」
電話を切った事を確認してからコナンはジョディに尋ねた。

「ビンゴよ…。今日、緒川博は杯戸銀行に来て居ないわ。」

「じゃあ、その人は西多摩大橋に向かってるって事ね。」
アカネが腕を組みながら言った。

「ええ…。」
ジョディは携帯をポケットに入れた。

「もうすぐ西多摩大橋に着く、各捜査官に伝えてくれ。彼等のターゲットが分かったと…。」
ジェイムズが運転しながらジョディに伝えた。

「分かりました…。」
ジョディはそう言い、またポケットから携帯を出した。コナン達の視界に西多摩大橋が見えて来た。













[…どういう事だい?計画は中止するって…。此処まで来て、止めろって言うのかい?]
無線からキャンティの怒り声が聞こえて来る。

「ああ…、そうだ。」
ジンが低い声で答えた。

[ジン…、説明しろ。]
次にコルンの声が聞こえて来た。

「これは…、あの方の命令だ。」
ジンは冷たい声で答えた。

[…………………。]

[…………………。]
キャンティとコルンは黙った。

「ベルモット、メスカル、キャンティ、コルン、計画は中止だ。そこからずらかれ。」
ジンはそう言い、無線を切った。

「計画は中止って事は…、あの男を生かせて置けってことですかね?」
ウォッカがジンに尋ねた。

「ああ…、そういう事だ。」
ジンはポルシェのエンジンをかけて、アクセルを踏んでポルシェを発進させた。













「え?黒いポルシェと青いバイパーと二台のバイクが西多摩大橋から離れて行く?本当なの…それ?」
ジョディが捜査官と電話をしている。

[はい…、どんどん西多摩大橋から離れて行きます。]

「知らせてくれてありがとう。」
ジョディはそう言い、電話を切った。その時…、ジェイムズが運転するベンツが走っている道路の反対側の道路から黒いポルシェと青いバイパーと二台のバイクが通り過ぎて行った。ジェイムズは車を道路の片隅に止めた。コナンやアカネやジョディやジェイムズはベンツから降りた。

「彼等は何故、急に西多摩大橋から離れて行くんだね。彼等が暗殺しようとしている緒川博はまだ、橋に現れてない筈。」
ジェイムズが考えながら言った。

「緒川博は今、西多摩大橋に向かってる途中です。」
ジョディがジェイムズに伝えた。

「じゃあ何故、彼等は暗殺を中止したんだね。」

「…………………。」
コナンは何も言わず黙って、黒いポルシェと青いバイパーと二台のバイクが走って行った方を真剣な眼差しで見ていた。












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