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遠い記憶の先に…
作:紅佐洲仮



Memory23 〜寂しい気持ち〜


コナンと哀と博士が優作と有希子を見送る為に成田空港に居る時、蘭は米花公園で誰かと電話をしている。

[この前、蘭ちゃんに相談された事…平次に相談したんや。]
電話の相手は和葉だった。

「服部君にも話してくれたんだ…。」

[ほんでな、平次が工藤君に直接聞いてくれたんや。]

「新一に……。」
蘭はゆっくり歩きながら電話をしている。

[でも、工藤君は平次にも何にも教えてくれへんかったんや。ごめんな、蘭ちゃん。役に立たんかって…。]

「和葉ちゃんが悪いんじゃないよ。こっちこそ…ごめんね。和葉ちゃんや服部君にまで、心配させて…。」
蘭は歩くの止めて和葉に謝った。

[また、なんかあったら電話して来てな。うちは蘭ちゃんの味方やから…。]
電話の先から和葉の励ます声が聞こえて来た。

「ありがとね…和葉ちゃん。」
蘭はそう言い、電話を切った。そして、携帯をポケットに入れて、公園のベンチに座った。

「(どうして…、どうして…、新一は電話をしてくれないの?)」
蘭は自分の心に問い掛けた。

「(寂しいよ…。会えなくても良いから、声だけでも聞きたいよ。)」
蘭は俯きながら心の中で言った。

「(お願い…、電話をしてきて新一。新一の声が聞きたいよ。)」
蘭の瞳から涙が出て来た。その涙が地面に落ちた。

「また、泣いているのか?」
聞き覚えのある声が聞こえて来た。












「送ってくれてありがとな。」
コナンは博士が運転するビートルで探偵事務所の目の前まで送ってもらった。

「今度はわしが作った新しいゲームをしに来てくれんかの。」
博士はコナンにそう言った。

「ああ…、また今度な。」
コナンはそう言い、探偵事務所の階段を上がって行った。博士は車を発進させた。












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