Memory20 〜会わせたい人〜
「ただいま…。」
有希子が元気良く玄関のドアを開けた。その後ろからコナンと哀が入って来た。
「元気そうだな、新一。」
博士の家に入ると工藤優作が待っていた。
「久しぶりだな、父さん。」
コナンは優作に近付いて言った。
「君が…、灰原哀ちゃんだね?」
優作は哀の方を見て尋ねた。
「ええ…。」
「新一が世話になっている様だね。」
優作は哀に微笑んだ。
「それで、何しに父さんと母さんがこっちに来たんだ?」
「新一に話さなかったのか?」
優作が有希子に尋ねた。
「ええ…、優ちゃんが話した方が良いと思って…。」
「じゃあ、最初から話そう。今日、此処に来たのはお前に会わせたい人が居るからだ。」
優作は少し真剣な表情をした。
「会わせたい人って…、誰だよ?」
コナンは優作に尋ねた。その時、奥の部屋が開いて博士とある人物が出て来た。博士とある人物はコナン達に近付いて来た。コナン達は博士とある人物の方を見た。
「お前に会わせたい人はこの人だ。」
優作は博士とある人物の方を見て言った。
「(この人…、確かあの時の…。)」
コナンはある人物を見て少し驚いた。
車が行き交う道の片隅に黒のポルシェが止まっている。車の中でジンは携帯で電話をしている。
「何の用だ?ベルモット。」
電話相手はベルモットだった。
[別に、用はないけど…この前の件でどうしてメスカルを入れたの?]
「何故、そんな事を聞く?」
[疑問に思っただけよ。メスカルは最初、あの件に加わってなかったから…。]
「メスカルは使える女だからだ。」
ジンはさらりと答えた。
[…そう。]
ベルモットはそう言い、電話を切った。ジンは携帯をポケットに入れた途端、ウォッカがポルシェのドアを開けて車に乗って来た。
「兄貴、殺してきやしたぜ。」
ウォッカはジンに報告した。
「…ずらかるぞ。」
ジンはそう言い、ポルシェのエンジンを掛けた。ポルシェは車が行き交う道を走って行った。
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