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遠い記憶の先に…
作:紅佐洲仮



Memory17 〜予定外の結末〜


「…取引は中止だ。」
ジンは鋭い眼差しで言った。

「メスカル、そこからずらかれ。地下駐車場で待っている。」

[分かったわ…。]
メスカルはそう言い、電話を切った。

「兄貴、取引を中止しても良いんですかい?」
ウォッカはジンに尋ねた。

「ああ…。」
ジンは携帯をポケットに入れた。

「ウォッカ、奴に電話をしろ。取引は中止するとな。」

「分かりやした…。」
ウォッカはそう言い、ポケットから携帯を出した。












「なに!彼等はもう此処に来ているのかね?」
ジェイムズが驚きながら尋ねた。

「はい…。」
ジョディは返事をした。

「彼等と取引する相手に何か動きは…?」

「中に居る捜査官が取引相手が誰かと電話をしている報告がありました。」
キャメルがジェイムズに報告した。

「奴等と電話をしているかもね。」
コナンが腕を組みながら言った途端、映画を見ている部屋から取引相手が出て来た。取引相手は何処かに向かって歩き出した。

「彼等と接触するんですかね?」
ジョディが取引相手の方を見ながら尋ねた。

「彼を尾行しよう。気付かれないようにな…。」
ジェイムズがジョディの質問に答えた。

「灰原、俺から離れるなよ。」

「ええ…。」
哀はそう答えた。













コナン達は杯戸ショッピングセンターから出た。取引相手はショッピングセンターを出て、ショッピングセンターから少し離れた所の駐車場に着いた。コナン達は取引相手は尾行してそこまでやって来た。

「此処で彼等と取引をするんでしょうか?」
ジョディが真剣な表情をした。

「どうやら車に乗るみたいだ。」
ジェイムズは取引相手の様子を見ている。取引相手はポケットから車の鍵を出して、車に乗った。

「(妙だ…。何で車を此処に止めたんだ?車なら杯戸ショッピングセンターに止める事が出来る筈。)」
コナンは腕を組みながら考えた。

「キャメル君、此処に車を呼んでくれ。」
ジェイムズがそう言った途端…、



ドォン…、



物凄い爆発音が響いた。コナン達は爆発音がした方を振り向いた。そこには取引相手が乗った車が激しく燃えていた。

「救急車と消防車を呼びます。」
ジョディは急いで携帯を出した。

「…………………。」
コナンは燃える車を黙って見ていた。













「…あの男、殺しても良かったんですかい?」
ポルシェを運転するウォッカが尋ねた。

「ああ…。俺は最初からあの男が取引するとは思ってなかった…、あの方もそう思ってたみてぇだ。」
ジンは煙草を吸いながら言った。

「じゃあ、最初から取引はせずに殺すつもりだったの?」
後部座席に座るベルモットが尋ねた。

「奴が取引場所に現れなかったらな…。」

「じゃあ、どうして取引を中止したの?」

「奴を監視する邪魔者が数人居る事が分かったからな。」

「その監視していた奴等はFBIですかね?」
ウォッカが運転しながら尋ねた。

「…たぶんな。」

「でも、FBIはどうしてあの場所に居たんでしょうか?」
ベルモットの横に座っているメスカルが尋ねた。

「さぁな…。けど、奴から我々の事が漏れるようなことはねぇ…。予定外だったがな。」
ジンは不敵な笑みを浮かべた。ジン達を乗せたポルシェは東京の街を駆け抜けて行った。












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