Memory15 〜運命から…〜
東京都内を黒いポルシェが颯爽に走っている。
「どうやらあの男は映画を見てる様だ。」
ポルシェの助手席に座るジンが言った。
「取引をした後、あの男をどうするんですかい?」
ポルシェを運転するウォッカが尋ねた。
「殺すだけだ…。必要のない人間は用済みだ。」
ジンは冷たい笑みを浮かべた。
コナン、ジョディ、キャメルは映画館に着いた途端、コナン達を見つけて博士が近付いて来た。
「遅かったの…。何をしてたんじゃ?」
博士はコナンに尋ねた。
「トイレを出たらジョディ先生達に会ったんだ。」
「ジョディ先生と…、確かあんたは前の事件の時にジョディ先生と一緒に居た人じゃな。」
博士はジョディとキャメルを見ながら言った。
「アンドレ・キャメルです。」
キャメルは自己紹介をした。
「…博士、ちょっと頼みがあるんだ。」
コナンが真剣な表情をした。
「なんじゃ?」
「奴等がこのショッピングセンターに来るみたいなんだ。」
「なんじゃと!」
博士は驚きの表情を見せた。
「それで、あいつらと灰原を此処から直ぐに出て、家に帰してくれ。」
「分かった…。」
「特に、灰原には感づかれない様にしてくれ。」
「なるほど、彼等が此処に来るのね。」
いつの間にかコナン達の後ろに哀が居た。
「あ、哀君、どうして此処に?」
「博士が戻って来るのが遅いから見に来たのよ。」
哀は冷静な表情で答えた。
「…で、彼等は此処に何しに来るの?」
「取引をしに来るのよ。」
ジョディが哀に言った。
「…………………。」
「とにかく博士、早く此処から出て来れ。」
「分かった…。」
「それで、貴方はどうするの?」
哀は腕を組みながらコナンに尋ねた。
「残るつもりさ。奴等に近付くチャンスだからな。」
「そう…。じゃあ、私も残るわ。」
「お前、何考えてんだ?此処に残ったら奴等に見つかるかもしれねぇんだぞ。分かってるのか?」
コナンは真剣な眼差しで怒った。
「ええ…、分かってるわ。」
「じゃあ、何故だ?」
「運命から逃げたくないから…。」
哀は少し俯きながら答えた。
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