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遠い記憶の先に…
作:紅佐洲仮



Memory11 〜西からの電話〜


今日は天気が良く、太陽が顔を出していて暖かい。昨日は一日中、雨が降っていた。毛利探偵事務所には、コナンが一人でソファーに座って漫画を読んでいる。今日は休日で学校は休みだ。蘭は、蘭の母親…妃英理と買い物に出掛けている。小五郎は競馬に行ったようだ。コナンは、留守番をしている。

「(腹減ったな…。)」
コナンは漫画を机に置いた。

「(ポアロでなんか食べるか。)」
コナンはそう決め、ソファーから立ち上がった途端、ポケットに入ってる携帯が鳴った。コナンは、ポケットから携帯を出して電話に出た。

「はい、もしもし…。」
コナンは電話相手に言った。

[よぉ、工藤。久しぶりやな。]
電話から元気な声が聞こえて来た。

「何の用だ?服部…。」
電話相手は大阪に住む服部平次だった。
[相変わらずやな…。]

「…で、何の用なんだ?また、こっちに来るのか?」
コナンは少し怒りながら尋ねた。

[ちゃうちゃう…。お前に聞きたい事があるんや。]

「聞きたい事って何だよ?」

[お前…、あの姉ちゃんの事どう思ってんねや?]

「いきなり何だよ?」
コナンは平次からの言葉に驚いた。

[最近、あの姉ちゃんに連絡してへんみたいやな。]

「何でお前が知ってんだ?」

[あの姉ちゃんが和葉に相談したみたいや。お前が全然連絡くれへんってな。]

「そうか…。」
コナンは平次にそう言った。

[ほんで、何で連絡したれへんのや?]
「自分でも分からねぇんだ。」

[あの姉ちゃんの事、好きやないんか?]

「…………………。」
コナンは黙って何も答えなかった。

[相変わらず自分の事になると鈍感やな。]

「え…?」

[工藤…、あの姉ちゃんの他に好きな奴が出来たんとちゃうか?]

「蘭以外に好きな人が…。」

[そうや…。あの姉ちゃんに連絡してへんのは他に好きな奴が出来たからや。]

「けど、そんな気持ちねぇぜ。」

[お前が気付いてないだけや。]

「俺が気付いてない…?」

[そういう事や。俺が言えるのは此処までや。あとは、お前次第や。頑張れよ、工藤。]
平次はそう言い、電話を切った。

「…………………。」
コナンは黙って携帯をじっと見ていた。












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