「お父さん」
あなたには居ますか?
僕には居ません
僕が5歳の時に亡くなりました
心臓の病気でした
僕はお父さんが大好きでした
毎日のようにくっついて離れませんでした
たぶん、お母さんより居たかもしれません
そのくらい大好きでした
お父さんは昨日まで笑っていました
夜中まで一緒に笑っていました
お父さんが布団に入ったとき
心臓発作だったかもしれません
当時の僕には分りません
今僕はお父さんがどうやって死んだのか
なんの病気なのか
さりげなく聞いてましたが
深くは聞きませんでした
僕は悲しかった
でもそれ以上にお母さんの方が悲しいはずです
僕は今でも覚えています
あの日、お父さんが倒れた時
お母さんは、電話をかけていました
泣きながら・・・・
そして心臓マッサージをしていました
僕は悲しくて、耳をふさぎ
布団をかぶっていた
でもお母さんは必死でお父さんの心臓を
はたいていた
救急車が来た
お父さんを乗せた
お母さんも乗るはずだった
・・・・
乗らなかった
どうしてだろう
僕は
お母さん、僕、お兄ちゃん
3人で車に乗った
病院についた
お母さんは
ずっと泣いていた
でもどうすることも
できなかった
お父さんは死んだ
お母さんは泣いた
お葬式
僕が泣くことはなかった
大きくなった今
僕は泣いている
寂しくて、悲しくて、悔しくて、辛くて
でもあの時泣かなかった
不思議だった
小さかった僕には
「人が死ぬ」
意味が分らなかった
でも、冷たかった
お父さんは冷たかった
お父さんは死んだ
もう会えない
僕にとったら大きかった
大好きなお父さん
この世に一人しか居ない
大切な人・・・
居なくなった
でもお父さんは星になった
世界で一番輝いている星
僕から見たら
お父さん
あの日見た星
あの星は笑っていた
微笑んでいた
僕たちを見てた
「ありがとう」
お父さんっ
僕はお父さんの息子でよかった
5年間ありがとう
遊んでくれて、構ってくれて
僕はお父さんが生きたかったこれから先の人生
僕はお父さんの分まで
生きます
これから長い人生
僕は必死で生きます
病気になっても
負けない
病気なんかに負けない
そして僕はお母さんを
支えて生きていきます
笑顔あふれる家族にしていきます
お父さん、見ててね
僕たちを
頑張っている僕たちを
いつも笑っているから
大切な人・・・
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