アンダーソン侯爵家の人々
ガゼル・ダズ・アンダーソン
アンダーソン侯爵家前当主にして、将軍。トワイル戦役にて武功を立て、将軍の地位を賜る。その時の活躍により、国の英雄として歴史書に載るほどの有名人。
グレーの髪はぼうぼう伸ばし放題、ついでに髭も伸ばし放題、ガッシリとした筋肉質な身体つき。
身なりを整えれば、流石メルリスの父親という容姿だが、髪と髭のせいでその魅力も半減している。年に数度式典に参加する際に整えると、“誰だ?”という視線を受けることもしばしば。
お酒が大好きで、ザル。ライルとディダはよくその被害にあっている。
ルディウス・ジブ・アンダーソン。
アンダーソン侯爵家嫡男。メリーの兄の息子…つまり、アイリスの従兄弟。アンダーソン家の嫡男として、武術の腕は人より優れているものの、身近に祖父という化け物とライル・ディダといった一流どころと訓練をしてきたので、その道に進む気はあまりない。本人はどちらかというと内政に興味があり、父について文官の仕事を学んでいる。
青みがかったシルバーブロンドの髪色。瞳の色は紫。
トワイル戦役
30年前勃発した、隣国トワイル国との戦争。
トワイル国
タスメリア王国の隣国。北西にある国で、気候と痩せた土地という2つの理由で、食糧生産量はあまり宜しくない。
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「そういえば、伯父様は普段何されているの?」
「父上は普段アンダーソン侯爵領の管理かな。一応、じい様が立てた武功もあって、領地は広大だし」
「へえ…。そういえば伯父様も、軍部どころか騎士団にも所属されてないのね」
「まあね。元々俺と同じで武術より文官の方が興味あったっていうのもあるし、じい様っていう化け物が身近にいたし。何より、メリー夫人がいたから」
「……お母様?」
「知らなかったのか?マズッ………」
「どういうこと?ここまで言ったなら、教えてよ」
「……。メリー夫人は昔、じい様から“メルリスが男だったら”と言わしめた女傑だったらしい」
「えぇ!お母様が!?」
「信じられないよなー。でも、確かにあそこまで動きが綺麗なのって武術を嗜んでたからっていう理由なら納得。ほら、お前んところの侍女…ターニャだっけ?も、動きが綺麗だろ?」
「まあ、確かに」
「じい様に一番似てるのは、メリー夫人なんだってさ。容姿もそうだし、度胸も、恋したら一直線ってところもそうだったらしいぞ」
「……何だか、お母様のイメージが変わってくるわね……。因みに、その情報源は伯父様?」
「そうだよ。よく、じい様と父上はメリー夫人の話してるから。その話をチラホラ盗み聞き。2人とも、あの年になってもメリー夫人のこと溺愛してるもんなあ……。そういや、今度落ち着いたら久しぶりに会おうって父上が言ってたよ」
「まあ。私も今のお母様のお話詳しく聞きたいし、是非ともって伝えておいてちょうだい」