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掌編小説集8 (351話~400話)

看板

作者: 蹴沢缶九郎

『命は親から頂いた大切なものです。人生は一度きり、一人で悩まず、相談してください。 電話 ○○ー○○○○ー○○○○』


自殺の名所として有名な、とある樹海の入り口に、自殺志望者を思い止まらす為の看板が立っている。

そこへやってきた、二十代半ば程の男は、ポケットからペンを取り出すと、


『ただし、ここへは電話をしないでください』


と看板に書き足し、電話番号の部分を黒く塗り潰した。

あまりの過酷な労働環境に絶望した相談員である男は、最後の仕事を済ますと、自分の人生を終わらせる為、重い足取りで樹海の奥深くへと入っていった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 皮肉なものですが、鬱的な相談を受けてると、弾きこまれるそうです。あの電話は、応対の仕方に決まりがあるそうです(母が、昔、その講習を受けようとして辞めた。結構、過酷な講習だったようです。
[良い点] ブラックで凄く良い。
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