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ハイデルベルクのお城の中で−2
中世のお城のこの石畳見晴らし広場にたたずんで
いると、いろいろな思いがよみがえる。
宗教改革もそうだ。マルチンルターは叫んだ。

「免罪符なんておかしい。それじゃあ金持ちしか天国
へは行かれない。修行せずしてお金で免罪できるなんて
絶対おかしい。本来の信仰に戻るべきだ」

先んずること300年。日本でも日蓮大聖人
という人が叫んだ。

「釈尊の教えとはひとつのはずだ。何故こんなに宗派が
別れているのだ?法華経にもどれ。南無妙法蓮華経!」

どちらとも坊主や聖職者は要らない民衆と直結すべきだ
といってるように思える。とにかく不思議なことに、
同じようなことが同じ頃に世界各地で起こる。

そして時の権力者とそれとくっついた既製の旧教団とに
大弾圧を受けるのだ。その繰り返しの中で、いまや当初
の改革エネルギーは完全に喪失してしまった。だから、

いまだに世界の各地で戦争や殺し合いの紛争が耐えない。
何一つ変わっていないのだ。誰かがどこかでこの負の
連鎖を断ち切らなければ21世紀、人類は生き残れない。

ハイデルベルク城の見晴台は居心地がいい。ネッカー川
が真下に見える。その向こうの丘の麓に小道が見える。
哲学の小径というそうだ。こんもりとしていて人影も少

なくかってゲーテも思索した。”若きウェルテルの悩み”
そしてこの頃からあの”ファウスト”の原型は彼の脳裏に
思索の中に生まれ出ていたのではないだろうか。

夕暮れのハイデルベルク、ものすごく哲学的な、
宗教的なゲーテの城であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーつづく


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