ヘルシンキで本場のサウナに入る
ストックの職安にまず出向いた。さあどうしたものか?
仕事が決まればもう旅はできない。マメタンはまだ
ほとんど旅をしていない。
「フィンランドに行ってからでも良いのでは?」
一番金持ちのマメタンがそう言ったので皆賛成した。
「お金がなくなったら私が出してあげるわよ」
そしてこれが後で命取りになるとはつゆ知らず、
3人はフェリーでヘルシンキへと向かった。
フェリーは大型でとても豪華だった。
20年後、このフェリーが事故で沈没したとの
ニュースをみた時、あっ、あのフェリーだとても驚いた。
チュルクの港からヘルシンキまでは当然ヒッチハイクだ。
なぜかマツダの車ばかりでどこにいっても日本人受けが良い。
ヘルシンキのディスコで、食事中なのに気付かず踊りに
誘ったらいやな顔もせずにすぐ踊ってくれた。
いつもロシアにいじめられていたフィンランドは、
日露戦争で日本があの大国ロシアをやっつけたということで
とても日本人はもてるのだ。
ヘルシンキの郊外に大きな国際大会用スキージャンプ台
があった。ノーベル平和賞の佐藤栄作氏が作ってくれた
のだと誇らしげに語ってくれる。
サウナの本場LAHTIに向かう。Hをもろにハ
と発音するのだ。お金はクローネではなくてマルカ。
ドイツの息がかかっている。
着いたぞサウナの本場と思いきや、何の事はない
温泉プールのサウナ付、今日本のどこにでもある
温水プールと全く一緒だった。
暗く長い真冬を過ごすにはサウナとディスコが
北欧庶民のすばらしい娯楽なのだ。
さあストックホルムへ戻って働こう。
3人は再び大型フェリーに乗り込んだ。
とてもがらすきだったので、展望室の大きな窓の
フロアに寝袋を3つ並べてぐっすりと眠った。
サイモンとガーファンクルを聞きながら。
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