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アイロンピッチ 大学野球編  作者: 仲間共成
7/12

第6話「つまりお前らに対しての容赦などしないという事だ」

 前回までのあらすじ――――――


 銘央大と大曜大の開幕戦。

 序盤は金井、我妻が三振の山を築いた。

 が、中盤からは我妻が打たれ始めた事や銘央打線の沈黙もあり、結果は2-0で大曜大の勝利。

 しかし、これは銘央大と大曜大の対戦ではスーパーコメットリーグ開始以来最も小さな点差だという。

 大曜大戦最少点差敗北という中途半端な原動力から、銘央大野球部はリーグ除外の危機から這い上がれるのか―――――


 ――――――――――


 8月、銘央大の野球場―――――

 スーパーコメット夏期リーグは、最終戦を迎える。


 ここまでは我妻が健闘するも打線が全く援護出来ず、ここまでの合計成績は0勝2分33敗。

 しかも、最終戦の相手は総合優勝経験が1回あり、リーグ年間成績で6位以下になった事が無いという翠清(すいせい)大学。

 銘央大のリーグからの除名がほぼ確定的な状況だ。

 が、夏期の期間中にリーグ側が除外の条件を突然変更。

 「リーグ年間で1勝も出来なかったチーム」に変わったのだ。

 昨年なら既に除外されていたかもしれない。

 しかし、今年こそは本当に除名のピンチ。

 除名を回避するには、この最終戦を絶対に勝たなければならない。


 そんな状況で、試合は始まる。

 投げては俺が6回までノーヒットに封じる。しかし、問題なのは打線。


 なのだが、今回の打線は違った。

 5回にセカンドの大元(おおもと)が外野への安打を放つ。

 その間に三塁ランナーがホームを踏み、銘央大が先制。

 これで、1-0。

 投手はというと、俺が翠清打線を抑えきって見事に完封。

 1-0で、銘央大の勝利となった。

 これで、リーグからの除外を免れる事が出来た。

 「ま、まさか……夢ちゃうよな……?」

 垣谷の目には、涙が流れ始める。

 「よっしゃあああああ!」


 1勝を挙げ、まるで優勝でもしたかの様な歓喜に沸く銘央大野球部。

 しかし、除外の可能性があるのは来年も同じだ。

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