表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/1000

スイッチオフ

 終電に滑り込んで、どうにか愛しのワンルームマンションにたどり着いたのが午前1時過ぎ。

 ああ疲れたと呟きつつドアを開けると、平素はぼんやりとした暗闇を保っているはずの自室が、ほのかに明るい。

 何事かと見れば、浴室の電気が点きっぱなしになっていた。


 丁度今現在のように、繁忙期真っ只中の俺の生活はひどい有様になる。

 労働時間と反比例して睡眠時間は減り、そして独り身の悲しさよ、他に面倒を見てくれる人間などいないから、日々の諸雑事も自分がやらねば何一つ片付かない。

 体は疲れ切っているのにしっかりと休めないから、当然不注意も増える。

 携帯を置き去りにしたり、ガスの元栓を閉め忘れたり、窓の施錠の記憶がなかったり。こうした電気の消し忘れなどその最たるものだ。

 うちは風呂トイレ洗面所が一緒の間取りだから、朝、出がけにでも点けっぱなしたに違いない。


 浪費した電気代が、などとケチくさい事を考える自分に苦笑しつつ、消灯しようと靴を脱ぎ捨て風呂場へ一歩。

 途端、パチリ。

 スイッチ音がして、浴室の灯りは消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ