表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/1000

先を越される

 ため息って行為は、ふたつの動作から構成されている。

 息を吸う。吐いて出す。そのふたつだ。


 さて。

 これは俺が高校生の頃の体験。当時俺は実家の二階に自分の部屋をもらっていた。まあ狭いスペースだったんだが、初めて獲得した自分の空間って事で随分気に入って、試験勉強なんかもそこに篭ってやっていた。

 その日の夜も、確かグラマーか何かの教科書を広げて翌日の試験に備えていた。

 開始して十数分。

 勉強に関しては集中力の続くタイプじゃない俺は早くも飽きがきて、盛大にため息をつくべく大きく息を吸い込んだ。

 すると窓の外で、


「ふぅ」


 俺の先を越して、盛大なため息がした。

 前述したが俺の部屋は二階で、当然窓のすぐ側でため息などつけるはずもない。

 うわっと鳥肌が立って、俺は居間へ逃げて出た。

 それだけといえば、それだけの話である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ