選別委員会
―戦闘競技場―
「さて、これから戦闘授業を行います。」
エマ・ハンターの声が拡声器で生徒達に号令をかけた。
『おねがいしま〜すっ』
生徒達の声がややダルそうに続く。
それを見たハンターは拡声器を握り潰して、広い競技場に聞こえるような声で怒鳴りつけた。
「っ!!こぉらぁぁぁあああ!!!何だよその聞くからに軽く50代は行ってそうな老けた声は?!!
こちとらその若々しいピッチピチな体に戻りたいと常々願っていんのにぃよぉ!!?あぁっ?!!」
「あ〜あまた始まったね…ハンター名物『若さゆえに…』理論」
と、ナチがハンター理論に負けないような声で隣のイライザにつぶやいた(?)。
「ほんと…あぁ見てよ、学園長が寝てるし。あの学園長が寝たということは…」
「絶対、3時間は続く…!!」
ナチが驚愕しながら学園長を見た。
歳のわりには生き生きとして、身長は120cmの超小人、しかし戦闘能力はこの世界で一番の実力
で、『小さい』と言った者を一瞬で半殺しにする。しかも予知能力を持ち合わせ、自分以外の
事を占うことができる。また綺麗な空色の瞳が印象的なバーさんだった。
「―つまり!!!アタシの体は死んでない!!それは―」
〔あぁ…早く戦闘授業がしたい…!!〕
そうナチが思った瞬間、いきなり競技場のドアが吹っ飛んで、ナチのそばに轟音をたてて落ち
た。
「!!!」
ハンターは身構え、学園長はいつのまにかナチのすぐ横にたって前方を静かに見据えた。
砂埃の中から黒いブーツが見えた。
どんどん砂埃がおさまる中、砂埃の中から声がした。
「こんにちは」
その瞬間砂埃が一斉に晴れた。
中から黒いボディースーツを着こなしたクールな若い少女が姿を現わす。
「選別委員会です。」
−第四話・終ー |