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携帯で教習案内を見たときにがっくりきた。

『コウザイ カオル
2段階
1/13 7時限 日田康介』



私は他の誰でもない、内村さんを指名した。なのに何で?他の人が先に指名したんだろうか。
でも予約案内には『指名可』って書いてあったし…

「…行きたくない…」

何故か彼には偶数回しか担当してもらえない。じゃあ次の7回目はまた別の指導員?






「もうちょっと右寄りで走りましょうか。
あともう少しアクセルを踏んで」

「…はい」


これ以外の会話なんて存在しないかのように時間は流れる。

確かにこの人は彼より技術指導をしてくれる。
でも…全然楽しくない。



彼は今何をしてるの?
別の生徒とあんな感じで談笑してるの?
あの接し方は私だけじゃないの?



はっとする。

「ブレーキ踏むの早くないですか?」

隣の指導員は少し笑っている。
私は今、愛想笑いしか出来ない。

「そう、ですね」



私は今何て思った?

彼は指導員だから他の生徒にも勿論教えてるし、初めて私に話しかけて来たように他の生徒に話しかけるのは当たり前の事。


どうして?
今日この時間は彼の事で頭がいっぱいだ。

気にならないなんて言ったらそれは嘘になる。



でも現実を見なきゃいけない。
彼は私と生徒として接してるし、まず釣り合わない。

それにあのルックスと年齢的に、結婚してなかったとしても彼女くらいいるでしょ…。




でも知りたい、彼の事、もっと。




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