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有り難い休みだ。
毎週ウチは月曜が休校。火曜は俺が休暇を取って週休二日となっている。
有り難い休みのはずだ。
でもすごく落ち着かない。
間違いない、アレのせいだ。
日曜の帰り、事務の女性に呼ばれた。
『内村さん火曜休暇でしたよね?』
『ええ、はい。どうしました?』
『内村さんに指名予約が入ってたんです。』
パソコンの画面には『7時限 香西薫』と書いてあった。
今日彼女は俺が教えるものだと思って教習所へ行くんだろう。
せっかく指名してもらっているのにこんな形になるなんて…申し訳ない。
それよりも引っ掛かるのは、別の指導員が彼女に教えて、そして彼女が俺の知らないうちに上手くなるだろうということ。
この前のキャンセル待ちの時みたいに…
ちょっと待て。俺は今何を思った?
あの子は俺だけの生徒じゃない。
大体今まで指名予約されててもこんな事思ったこともないし、指導してあげられなくても申し訳なさしか感じたこともない。
…嫉妬してるのか?年甲斐もなく。
せっかくの休暇だというのに、ゆっくりする予定を返上して何故か下山に来てしまった。
「…ホラ、迷う道なんてないじゃんか…」
俺はふっと笑って車を走らせる。
惹かれているのだろう、10歳下の女性に。
彼氏はいるのか、好きな人はいるのか、好きなタイプはどんな人か、何が好きか、そんな事何も知らない。
だから10歳も離れたオヤジなんて毛嫌いするかもしれない。
でもどうしようもない。
彼女の笑い声と笑顔が頭から離れないんだ。
通算して100分しか一緒にいない。でも確実にあの時間はその何十倍も濃いものだ。
一目惚れではない。でも出会って二日でこんな事思うなんておかしいか?
…一つ断っておくが、俺はロリコンじゃないから。

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