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第3部 第7話 ある意味出来レース


「……なんなんだあの二人は!?」


アースラに戻ったクロノは艦橋に走っていた。そして、艦橋にいたリンディと共にライガとヒュドラの戦いを見ていたのだが、はっきり言って異常だった。片方は質量兵器らしきものを大量に撃ち出し、片方はそれをどんどん溶かしている。












「アハハハハハハハハハハハ!」


「(完璧にキマッていますね。あぁ……胃が痛くなってきましたよ)」


表情には出さないが内心泣きが入っているライガ。「ファントム」では最年少であるが、多分ロウガ以上に苦労人だろう。


「クハハハハハハハハハ!」


「(いいですね~。ヒュドラさんやリボー先輩は自由にしていいって命令があるから……先生は多分聖王教会で騎士カリムと会談しているんだろうな~。……あれ? なんか私が我慢する理由ってないような)」


ライガはそう思うが、その通りである。リボーもヒュドラもロウガも「任務内で自由にしている」のだ。ライガがここにいるのはラルゴから「アースラ側で事態の収束に務めろ」という命令が下ったからである。つまり、その任務内なら自由にして良いとのこと。


「(……じゃあ、潰していいのかな?)」


その結論に至った結果、ライガの中で『何かがはじけた』。


「アハハハ……お?」


再び打ったクスリの効果が切れ冷静になったヒュドラ。だが、冷静にならなかった方がよかったかもしれない。ここで思い出してみよう。ライガはロウガに拾われており、ラルゴの下につくまでロウガに育てられている。そして、ロウガの持つ戦闘技術を教え込まれている。しかも、ロウガとライガの能力は「変幻自在」という共通点がある。


「……まずいか?」


そして、ロウガとライガの共通点は他にもある。沸点が高い事。しかし、一回キレるとなかなか収まらないと言う事。キレたらリボーやヒュドラと違い『どこまでも冷静に冷徹になる』。


「……さあ、懺悔の時間ですよ? 『犯罪者さん』?」


「(イヤー! ブチギレていらっしゃるー!?)」


先ほどまでとは違い、確実に逃げ道をなくしていく武器たち。ヒュドラも溶かしているが、着弾の余波の衝撃で足元がおぼつかない。


「ハハハハハハハ! フルオートのリズムで踊ってもらいましょうか!?」


「(おいおい! いつからトリガーハッピーになったんだ!?)」


戦いを見られているかもしれず、会話も聞かれている可能性があるのであまり関係が分かるような会話をする事ができないので心の中でツッコムしかないヒュドラ。


「ええい! いくらなんでもこのままじゃジリ貧だ!」


先ほどと同じように毒酸を濁流のように作り出し、迫っていた武器を全て溶かすが―――。


「なにも、武器を撃ち出すだけが私の技じゃありません」


そして、空中に作り出したのは大量のレイジングハート。











「何!? なんで、なのはのデバイスが大量に!?」


アースラの艦橋でクロノは叫んだ。モニターには大量のレイジングハートが魔力を収束させていた。








「……南無三」


ヒュドラは大量の冷や汗を流していた。ライガの攻撃は完璧に非物理攻撃。物理攻撃なら毒酸で無効化できるが、非物理攻撃は無理。おそらくスターライトブレイカーを放ってくる。予想とかではなく確定で。


「……Amen」


ライガの底冷えする声と胸の前で十字を切る行動と共に大量のコピーレイジングハートからスターライトブレイカーが一斉に撃ち出され、ヒュドラがいたところをライガの魔力の色であるダークグリーンの波が襲う。


「……逃げましたか……惜しい」


ヒュドラがいた所は地面が溶けて巨大な穴が開いており、逃げた事がわかった。でも、まだ10歳かそこらなのに危険な事を呟いているライガ。多分、育った環境が悪かった。










「それで、君は一体何者だ?」


戦闘終了後、アースラに乗艦したライガ。そして、艦橋でクロノとリンディに事情聴取のようなものをされていたのだが、エイミィが焦った顔で二人に向き直った。


「ああああああの……ラルゴ提督から……通信が来ています!」


「「え?」」


リンディたちにとっては「伝説の三提督」として雲の上のような人物。そんな人物がアースラに何のようなのか?


「モニターに映します」


モニターに映し出されたのは―――。


『それで? ご老体よ。言い残す事はあるか?』


『ま、待て。ライガを勝手にアースラに送ったのは悪かった。でも、それもいろいろと『問答無用だ……さあ、貴様の罪を数えろ』いやいや! 何かおかしいよ!? ていうか、その理論で行けば数え切れないほどあるぞ?『では、極彩に散れ』お前、またなんか変な物見たのか!?』


「「「……」」」


モニターには明らかにブチギレのロウガに胸倉を掴まれて首元にナイフを当てられているラルゴの姿があった。


『さて、ご老体。そろそろ冥土に行ってもらおうか?』


「先生。通信繋がっています」


『『……』』


ライガの言葉に二人がライガやリンディのほうにゆっくりと顔を向けた。すると、いきなり画面が『しばらくお待ちください』という映像に変わり、画面の向こうでドタバタ音がしている。


『クソ! どういうことだご老体!』


『すまん。通信を繋ぐように言っておったの忘れておった!』


『このボケ老人が!』


『まだ、ボケとらんわ! あと数十年はボケない予定だ!』


リンディたちはあれが「伝説の三提督」の一人?と若干現実逃避をしていた。ライガは「まあ、いつもの事ですよ? あなたたちがあの人にどんな幻想を抱いているか知りませんが」と冷めた口調で呟いていた。


『オホン。見苦しい所を見せたな。まあ、気にしないでくれ』


ライガが「提督。それ無理です」と小さく呟いていた。リンディたちは未だに現状が理解できていなかった。


『簡潔に言う。ライガをそちらに送ったのはアースラに『闇の書』に対応してもらうためだ』


「『闇の書』って!」


クロノが思わず叫ぶ。ラルゴはクロノを見た後、同じように唖然としているリンディに視線を向け頷く。


『うむ。前々から内定をしていたのだが、最近起こっている魔導師襲撃事件の犯人が『闇の書』に関係している事がわかったので、P・T事件を解決した君たちにやってもらおうと思ってな。それのサポートのために儂の部下であるライガをそちらに送ったと言うわけじゃ』


リンディたちはますます理解できなかった。そもそも、何故自分たちにそのような事件を担当させるのか? そして、何故自分の部下をこちらに送るのか?と。しかし、ラルゴの巧みな話術の前ではさすがのリンディも敵わずに、いつの間にかライガがアースラに出向と言う事に疑問を持つことも無くなった。


『(相変わらず、恐ろしいなご老体。というか、『P・T事件を解決』どうのこうのは後付け。グレアム提督がクロノ執務官に肩入れをしているのを知っての行動だろうが)』


『まあ、そういうわけだ。こちらが調べただけの情報(もちろんいろいろ消してある)はライガに持たせたから、調べてくれて構わんよ』


『とりあえず、息子……もとい部下をよろしく頼む』


ラルゴに言われ、ロウガに頭を下げられたので恐縮したリンディは細かい事を話し合った後、クロノにライガを連れてなのはの所まで行くように告げた。








「どうする?」


「まさか、ラルゴ提督が干渉してくるとは思わなかった」


「……だとしても私たちが止まる訳には行かない。幸い、提督はこちらには気付いていないようだ。ただ、八神家に出入りしている二人の男は気になるな……まあ、一応警戒はしておくか」


そして、第三勢力も動き出した。









「た、ただいま……」


「ヒュドラさん!? どうしたんですか!?」


八神家に帰還したヒュドラの姿に全員が驚愕した。だって、頭にはピラニアっぽい魚、右足は限りなく犬っぽい生物に噛まれており、全体的にドブ臭い。


「いや、地面溶かして下水道に逃げたは良いけど、ピラニアっぽい魚とかに襲われて」


「「「「……ここ日本だよね?」」」」


「……この世界の下水道ってのは魔境か?」


リボーは次の日下水道に探検にいってみようと考えたが、シグナムたちに止められた。









<あとがきコーナー>

ヒュドラ「酷い目にあった」

リボー「……マジで行ってみたい」

ロウガ「やめておけ」

ライガ「……そのまま食われればよかったのに」

エナ「……ライガ君が怖い」




村正様

ヒュドラ「試してみるか……ど~くど~く波ァ!」

リボー「……だっせぇネーミング」

ロウガ「いいのが思いつかなかったな」

ライガ「CVの方……なかなかいいですね」

エナ「……ちゅる~ん」

レン「……アタシもいるよ~!?」



kyo様

リボー「初めまして。最近仲間がチートと化してきたリボーです」

ロウガ「お前が強化されすぎたからという意見もあるんだが?」

ライガ「というか、先輩のCV……作者が好きな声優ですね」

ヒュドラ「あとは……俺参上な声とか地獄先生な声とか?」

エナ「あと、呂布な人だね」

レン「てゆーか、ヤトがコナン君なのはいい! なんで、アタシが無いの!?」

リボー「そりゃ、影うす「死ねー!」ゲフゥ!?」




Naki様

ヒュドラ「相性の結果がごらんの有様だよ!」

リボー「チートかと思えば対処法は結構ある?」

ロウガ「まあ、非物理攻撃をすればいいだけだしな」

ライガ「先生は相性最悪では?」

ロウガ「まあ、いろいろ手はあるさ」




岸辺 翔様

リボー「お~綺麗なのが入ったな~」

ロウガ「というか、今更人外だとかチートだとかの区別には興味ないな」

ライガ「まあ、一々気にする必要は無いですね」

ヒュドラ「そりゃね~」



サボテン様

ライガ「でも、意外と生存率は高いですよ?」

ヒュドラ「……そうか? 巻き込まれれば無理だと思うが」

ライガ「自分の力量も把握せずに逃げない奴が悪いんです」

ヒュドラ「そうかい」

エナ「モキュモキュ」

リボー「(まあ、エナに比べれば逃げられる確率は高いわな)」



死の恐怖様

ロウガ「……こちら蛇」

ヒュドラ「毒に溺れて溺死しろ」

リボー「何してんの?あの二人」

ライガ「いや、決め台詞とか」

エナ「ライガはやらないの?」

ライガ「……なぜならそのほうが格好いいから!」

リボー「あえて、ギアスじゃなくて武装錬金かよ」

レン「うるせー! 候補が挙げられたからって調子乗ってんなー!」

エナ「はいはい。泣かない泣かない」

レン「泣いてない! 泣いてないよ! バカヤロー!」

リボー「南無」






リボー「さて、次回もよろしく!」

ライガ「CVはまだ募集していますのでよろしくお願いします」

エナ「それじゃまたね~」


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