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ライガ「久しぶりに戻ってきました」

レン「ただいま~!」
第32話 開戦の狼煙


「ラミア……『ヤト』はどうしている?」


「あの子なら修行中。今度こそエリオを殺すって頑張っているよ」


「そうか「ねえ。アポピス」なんだ?」


アポピスに寄り添うようにラミアが立ち、そして呟く。


「お館様はどうするつもりなんだろう。リボー・グレイブを」


「分からん。先代の愚物でもあるあの男は主をただの機械として見ていたが、我らは違う。確かにリボー・グレイブに恨みはあるが、主の命なら見逃すもやむなし。まあ、主は目覚められたばかりで幼児退行を起こしているようだが」


「そっか。まあ、状況を考えれば仕方ないのか……主の命なら見逃すってライガ・エヴァンスも?」


背を向けたアポピスに抱きつき、呟くラミア。ライガの名が出た瞬間アポピスから尋常でないほどの殺気が出たが、すぐに抑えられ呻くように口を開いた。


「……主の命ならば従わなければならないが……俺と奴は殺しあうことこそ宿命。奴を拾った時からそう教え込んできた。今更変えることなど出来るわけが無い」


握り締めた拳からは血が流れていた。そして、アポピスはラミアをどけた後部屋を出て行った。


「バカ……」


ラミアの呟きは部屋に溶けた。そして、数時間後エナが宣戦布告も兼ねて外の世界を見てみたいと言い出した。


「駄目かな?」


「構いません。どうせ、リボー・グレイブもいずれ戦争を仕掛けるつもりでしょう。すでに、仕込みは済んでいるので問題はありません」


玉座に座るエナの前には片膝をつき、臣下の礼をするアポピスが居た。そして、すぐに脇に控えていた軽薄そうな男に命令を下す。


「ヒュドラ! すぐに準備に入れ!」


「了~解です」











時空管理局本局


「はやて。君たちにある管理世界に行って欲しいんだけどいいかな?」


「ええけど……どしたん?」


「実は、そこで以前観測したと思うんだけど次元震を察知したから六課で調査に行ってほしいんだ」


「ん。了解や」











ミッドチルダ ベヒーモス隊隊長室


「ん? 次元震反応? いや、このパターンは……信号?」


「隊長どうしたんですか?」


ベヒーモス隊の司令室でオペレーターから次元震の報告を聞いたリボーは解析をしていた。そして、それがまるでモールス信号のように起こっていることに気付いた。


「……『アイタイ。アナタニアイタイ』……これは」


「隊長!」


「ん? トーマか。どうした?」


司令室に入ってきたのはベヒーモス隊の二番隊隊長のトーマ・シュミット。トーマは本局移動になった機動六課が次元震が起こった管理世界に出動したという。


「六課が行ったなら別に……いや、待てよ?」


何か気になる。勘がそう言っている。


「―――て言うと何か凄腕の探偵みたいだよな~」


「……あの、自分副隊長みたいにツッコミは無理なんですけど」


その場にいる全員が頷く。ベヒーモス隊でリボーのボケにツッコミを入れることの出来る人間はライガのみ。他の連中は一緒にボケるか、無視をする。


「まあいい。トーマ、一応二番隊を待機させておけ。他の部隊は引き続きミッド全域の警戒だ。オペレーター、ライガは?」


トーマが命令を聞き、司令室を出て行った後ライガの所在を聞くと、ライガはトレーニングルームにチンクたちと一緒に居る事がわかった。


「なら、ライガとチンクは出動準備をするように告げろ。他の連中は警戒レベルをBまで引き上げる」


「了解です。えっと……集合場所は?」


「俺のワームホールで直接件の世界に行く。よって俺の部屋だ」


「了解です」













管理世界において


「ここが次元震のあった世界?」


「別に変なところなんてねーじゃん」


調査をしてもおかしいところなど見当たらず、ヴィータがアイゼンを肩に担ぎながら毒づく。ここは知性生命体が存在しない以外は地球と同じ世界。次元震も今まで起こっていなかったものが集中的に出たものとして、結論付け帰ろうとした瞬間草むらから一人の女性が現れた。黒髪を腰まで伸ばしたなのはたちより少し年上の、22、3ぐらいの美女。


「……」


「あれ? この世界って人って住んでいなかったよね?」


スバルが隣にいるティアナに尋ねる。ティアナは頷きながらも、もしかしたら事故でこの世界に流れてきたのかもしれないと、なのはのほうを仰ぎ見た。なのはも同じ事を考えていたようで、女性に近寄ろうとするといきなりその女性から濃密な殺気が溢れた。


「なんで?」


「え?「高町、下がれ!」シグナム!?」


なのはを庇うようにシグナムが女性にレヴァンテインを構える。その行動に全員が驚くが―――。


「なんで? なんでリボーが居ないの? ねえ、何で?」


女性は迷子の子供ようになのはたちに詰め寄る。その鬼気迫る様子に後ずさりしてしまうが、後ろに現れた三十台半ばごろの男が女性を抑えた。その男はアポピスだった。


「主、落ち着いてください。リボー・グレイブはこちらに向かっています」


アポピスの言葉に女性は先ほどまでとはうってかわって、誰もが綺麗と評するほどの笑顔になる。だが、なのはたちにはその笑顔がとても怖いものに見えた。


「紹介しておこう。この方はウロボロス総統のエナ・アンバー様だ」


アポピスの言葉にはやてたちは言葉をなくす。まさか、自分たちと同年代ぐらいの女性がウロボロスの総統だとは思わなかったようだ。


「ふう。リボー・グレイブたちを釣るつもりがお前らが釣れるとは」


アポピスは心底残念そうに深く息を吐く。その態度にヴィータなどは飛び掛りそうになったが、シグナムに止められた。シグナムは一筋の汗を流しながらアポピスを見る。アポピスは気を抜いているように見えるが、こっちが攻撃に移ればすぐさま迎撃に移れるようにしている。つまりはまったく隙が無い。一方で、その後ろでいつの間に現れたのかラミアと一緒に居るエナは天真爛漫なように見えるが、どこか恐怖を感じる。


「エリオ・モンディアル!」


ラミアの後ろから出てきたのはヘラヘラとした軽薄そうな顔でタバコを咥えている男と、ナナシ、ラミアと同じ扇情的な服に身を包む女性だった。


「君は……」


エリオはナナシを見て声をかけるが、聞く耳を持たない。


「俺はナナシじゃない! 夜刀神やとのかみ……『ヤト』が俺の名前だ!」


ナナシ改めヤトがデバイスを発動し、エリオに斬りかかろうとするが一緒にやってきた男に襟を掴まれ、こける。


「何するんですか、ヒュドラさん!」


「落ち着けよ。リボー・グレイブが来るまでは、手出し無用だろ?」


ヒュドラと呼ばれた男はそういいながら、ヤトをラミアの方に投げる。そして、はやてたちはアポピスを始めとする連中が放つ殺気により、動けない状況が続いていた。そして、はやてたちの隣に空間の揺らぎが現れた。


「来たか。主、リボー・グレイブが現れました」


「え!」


アポピスの言葉に女性が顔をあげる。そこに浮かんでいたのは、好きな相手を待ち焦がれる少女の顔。そして―――。


「っしゃあ! リボー・グレイブとその部下登場!」


ワームホールから現れたのはリボーを始めとして、ライガ、チンク、ウェンディの四人。だが、リボーの顔は一点を見たまま動かなかった。


「エナ……なんでお前が……」


「やっと会えた……もう離さないよ? リボー」


その言葉と共にエナの手の中にブラスターが現れ、轟音と共にリボーを撃ち抜いた。









<あとがきコーナー>

リボー「俺撃たれた!?」

ライガ「はい、感想返しに行きます」

レン「アンタは人外だから大丈夫」




Naki様

ライガ「感染したら完治は無理です」

リボー「オイコラ」

レン「ドクターに頼んで解剖する?」





サボテン様

リボー「相転移砲撃てます!」

ライガ「生きた戦略兵器……いや、もはや」

レン「強化しすぎたかね?」



TOUDA様

リボー「書くか!」

レン「よし、任せて!」

ライガ「……はぁ」



村正様

リボー「お前もがんばれよ!」

レン「なんか、態度が軟化しているね」

ライガ「ま、あの人はそういう人です」



紅龍様

リボー「人間だ……へんなことを言うなよ」

ライガ「限りなく兵器に近い人間」

レン「若しくは、限りなく人間に近い兵器」

リボー「あの~……」



RX21XX様

リボー「あの爺さん、戦略シミュレーションがめっちゃ強えぇ」

ライガ「そうなんですか?」

リボー「もはや、未来を知っているとしか思えん」




リボー「さて、最終章的な話になってきたぜ」

ライガ「次は、設定のまとめなどになります」

レン「楽しみにしてね」


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