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小太郎

小太郎 春うらら

作者:慶次
土筆が頭を出して春の訪れを告げる

「ポカポカ陽気だねぇ〜…ずずず…」
縁側に座り こぶ茶をすする小太郎7歳…
「母ちゃ〜ん!今度はうめ茶!」
縁側に座り うめ茶をおかわりする小太郎7歳…

「暇だなぁ…」
春休みに入って2日目

小太郎は 河原に出てきた
「暖かいなぁ…誰もいないなぁ…暇だなぁ…」
土手に寝転ぶ小太郎


「起きろ!…起きろ!…」
「ん…?おわぁ!おまえデケェな!ん?」
周りを見渡す小太郎
「あれ?なんだ!俺が小ちゃくなってる〜〜!」

小太郎を起こしたのは冬眠から覚めた カエル

「なんだこれ?なんで俺が小ちゃくなってんだ?」
考え込む小太郎
「おい!おまえ なんで大きいんだ?ってか おまえ喋れんのか?」
「何を言っておる!みんな喋れるであろう!」
「そうだっけ?」
「それよりも 姫が拐われた!一緒に来てくれ!」
「なんだ姫って?おまえ何言ってんだ?」

その時!
「助けて〜!」
2匹のアリに運ばれる人影が…
「なんだ!アリまでデカイのか!…!あれは (あきら)ちゃん!お〜〜い!晶ちゃ〜ん!」
「無礼者!あのお方は 晶姫!気安く呼ぶでない!」
「何言ってんだ?あれは 晶ちゃん だぞ!」

「あっ!」
晶姫が消えた!
「晶ちゃんどこに消えたんだ?」
「奴らのアジトがあそこ辺りに…急がなくては 晶姫が危ない!」
「何!それは大変だ!俺 助けてくる!」
小太郎は 晶ちゃんが消えた方向に走る
「待たれぃ!」
カエル はひとっ飛びで小太郎の前に立ち塞がる
「うわぁ!」ドンッ!
勢い余ってぶつかる小太郎
「危ねえなぁ!晶ちゃんを助けるんだ!邪魔するな!」
「そのまま行っても お主丸腰では 太刀打ち出来んぞ!」
「なんだ?丸腰って?太刀打ち?」
「武器が必要じゃ!」
「武器か…よし!武器を探すぞ!」

小太郎は 辺りを探すが武器になりそうなものがない
「ん?急に暗くなったぞ?」
小太郎の背後に忍び寄る影
振り向く小太郎
「うわぁ!デッケェ雀!」
雀が小太郎をついばもうとクチバシ攻撃をしてきた!
間一髪でかわす小太郎
「何なんだ一体!」
容赦無く 雀 の攻撃が続く

タンポポの綿毛が飛んでくる
「えい!」
小太郎は 綿毛につかまり空へ舞う
「くらえ!」
雀の頭目掛けて飛び降りる!
ポカッ!ポカッ!
「参ったか!」
「参りました…」
雀は 降参した
「んじゃ 俺を あそこ まで運べ!」
雀の背中に乗る小太郎

雀が小太郎を運んで来たのは 松の木
「ちょっと待ってろよ!」
小太郎は 松葉を2本腰に差す
「よし!これで 武器 が出来たぞ!」
小太郎は 雀の背中に乗り 晶姫が拐われた アリのアジトの入り口に来た
「もう俺を食おうとするなよ!」
「もう しません…」
「よし!んじゃ ありがとな!」

小太郎は大きく息を吸い込み
「晶ちゃ〜ん!今行くぞ〜!」
小太郎は腰に差した松葉刀に手をやり 勇ましく正面から入った
「おぉ〜い!晶ちゃ〜〜ん!どこ〜?」
堂々とし過ぎる小太郎
「腹減ったなぁ…」
進んで行くと部屋の前に 食堂 の看板が…
「お邪魔しま〜す!」
小太郎が食堂に入る
「何だ?誰もいないぞ?」
食堂には誰もいない…
「おぉ!チョコだ!なんだこれ?うゎっ…何だこの虫…」
チョコだけを食べる小太郎
「あぁ!食った〜〜!」
腹が膨れ眠くなる小太郎…

「あれ?なんで俺ここに居んだ?…あっ!晶ちゃん探してたんだ!」
目的を忘れかけてた小太郎

「お〜い!晶ちゃ〜〜ん!」
「ん?何奴!」
見張りの アリ に見つかる小太郎
「おい!晶ちゃんはどこだ!返せ!」
小太郎が松葉刀を抜き 身構える!
「曲者だ!皆の者 出会え出会え!」
どこからともなく湧き出る 無数のアリ…
「やるか!」
小太郎は 松葉刀二刀流で アリ をばったばったとなぎ倒していく
「おぉ!俺強ぇ!」
「くそ!此奴なかなかやりおる!一旦引け!引け!」
「待て〜!晶ちゃんはどこだ〜!」

素早い アリ が逃げた…

「チクショ〜!逃げられた…」
小太郎は再び 晶ちゃんを探して歩く
「晶ちゃ〜ん!ど〜こ〜!」
小太郎は迷路のようなアジトの通路を進むと
「誰か〜!」
部屋の中から 助けを求める声が…
小太郎が部屋の前へ行くと

ウィーン!
部屋の扉は 自動ドア…

「あっ!晶ちゃん!」
「其方は誰じゃ?」
「なんだよ 忘れたのか?小太郎だよ!太郎ちゃんだよ!」
「小太郎なのか?太郎ちゃんなのか?どっちじゃ?」
「なんか晶ちゃん…変な言葉使うなぁ?」
「太郎ちゃん(うじ)わらわを助けてたも〜!」
「なんか変だけど…行こう!晶ちゃん!」
小太郎は 晶ちゃん? の手を取り出口へ向かう
「晶ちゃんの手濡れてるぞ…」

「明かりが見えた!晶ちゃん もう少しだぞ!」
2人が出口付近に来た時
「逃げられると思ったか!ワッハッハ!」
「出たな!アリ!」
小太郎は 松葉刀を構える!
「太郎ちゃん氏!気をつけて!あの赤いアリは妖術使い!」
「妖術?」
「そう!妖術で わらわはこのような 醜い 姿に…」
「晶ちゃん…醜くないぞ…」

「皆の者 かかれ〜!」
「わぁ〜〜〜!」
アリ が小太郎達に襲い掛かる!
「えい!とぉ!」
名刀 松葉刀で応戦する小太郎
「うゎ〜…」

「もう おまえだけだぞ!降参しろ!」
「ちょこざいな!」
小太郎 VS 赤い アリ

お互い間合いを詰める…
「とぉ〜!」「そりぁ〜!」
小太郎 赤いアリ 互いに渾身の一撃!

バタッ…
倒れたのは 赤いアリ
「勝った〜!晶ちゃん勝ったぞ〜!」
小太郎が 晶ちゃんの方を振り返る
赤いアリの妖術が解ける晶ちゃん…

ボンッ!

「うわぁ〜〜〜〜〜!」
晶ちゃんは妖術が解け……カエルに…

「晶ちゃんが…晶ちゃんが…う〜〜ん…」

「太郎ちゃん…太郎ちゃん…」
「ん…あっ!晶ちゃん…おはよ!」
「太郎ちゃん家行ったら遊びに行ったって聞いたから…太郎ちゃんうなされてたよ…」
「夢見てた…」
「どんな夢?」
「晶ちゃんがカエルに…ん?」
小太郎のお尻の下がもぞもぞした…
「何だ?」
小太郎が立ち上がると
カエルが冬眠から目覚め 土の中から出てきた

「あっ!殿様カエルだ!」

暖かい陽気で 冬眠していた動物達が動きだす春の日
今日も平和です






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