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アオイが熟睡した後で、俺は恵理の部屋にケーキを持ち込んだ。
ところが恵理はナゼだか怒ってて、俺にヒラテをカマシヤガッタ。
ナニすんだよっつ???
殴られたイキオイで手に持っていたトレーが投げ出され、ケーキは見事にメチャクチャに……
恵理の乱心にカルク切れる俺。
だけど恵理の目付きにゾクってカンジて……

その女 ☆ 危険人物!!!
作:かずたか



第60話 マジで?


「う……ン」

恵理が溜息を漏らして、俺の首に両腕を廻して来た。

俺のマネをしてなのか、今度は恵理が俺の耳朶を甘咬みする。

アレ? ナンだか今日は積極的???

いててっつ……☆

ち、チョッと咬み方がツヨイぞ〜

荒々しい息遣いが耳元でコトサラ大きく聞える。

眼を閉じると、肉食獣に襲われてこれから食い殺されそうになっている自分のシチュエーションに、やや退きギミの俺。

こっつ、こえ〜ぞ? 恵理。

恵理は身体を低く伏せ、膝立ちしている俺のウェストにすがった。

拍子に首の方まで上がっていたTシャツがハラリと落ちて元通りになったが、イキオイでズリ下げていたパンティとショートパンツは、膝のトコロで絡まって落着いている。

白い尻を少し突き出している格好になった恵理の姿に、俺の相棒がズキンと反応した。

「ね?」

恵理はトロンとした表情で俺を見上げてキタ。

「え? ええっつ???」

『ね?』って? ナニ?

でも……あ、その表情イイっつ!

「あぅ?」

恵理の頭で隠れて見えないが、俺の相棒が恵理にジーンズの上からサワサワとヤサシク撫でられてるし。

俺は返事をする余裕さえ与えられずに、強制的にベルトを緩められていた。

「……った?」

「うん?」

よく聞えないぞ?

「アタシの事……軽蔑する?」

恵理は俺を見上げ、鼻に掛かった声で問い掛けて来る。

「……なんで?」

「あの、えっと……その、こ、こんなコト……してるの」

「……」

スグには返事、出来なかった。

だって、恵理は俺にそのコトを尋ねてる間にも手は動いてて、ベルトの金具をカチャカチャと音をたてながら、モドカシそうに俺のズボンを脱がせ中。

なんか恵理の手、震えてね?

必要以上にベルトがカチャカチャ鳴ってるのは、恵理が震えているからか。

恵理にとっては初めての(タブン初モノ)……他人の……ましてやオトコのズボンを脱がせているんだ。


まあ、確かに『お嬢様』のなさるコトじゃあねーよな?


だけど、恵理を一人のオンナとして見るのなら、俺はウレシイけど?


……ン?


あれっつ? ……待てよ?


……『ウレシイ』??? 


……『一人の……オンナとして』???


えっ?


……???


えええ〜〜〜???


ちょ、ちょ、チョッと待ったあああ!!!


俺の心臓がドキン! と大きく胸を打った。

あっ……ダメだ。

意識すればするホド、動悸が激しくなって来る。

オマケに身体がカアァアーって熱くなって来たし。

こっつ、この『脱がされてる』シチュエーションも、ナンだかドキドキの原因の一つっぽいな。

こんな俺に恵理が気付きませんよ〜にと祈りつつ、必死に冷静を保とうと内心悪足掻きをしてしまい、余計に動悸が激しくなる悪循環。

ドキドキドキ……

いっ、いかん。

こ、これじゃあ俺がオネエ様に襲われてる童貞みたいじゃねーかよっつ???

れっつ、冷静になれ! 俺!

し、色即是空、空即是色、臨兵闘者皆陳裂在前、怨敵退散、悪霊降伏……

ドキドキドキ……

うわぁ〜、落着くドコロかその逆だってーの!

どうした俺っつ???

「司? 熱でもある……の?」

「ひゃっつ?」

言うなり、俺の腰からの拘束間が消失した。

……まさか、パンツもろとも一気に脱がせるだなんて。それって、さっき俺がヤッタコトへのお返しなのかよ?

「ふ……」

動悸にイキが上がって来る。

恵理が俺の異常に気付いたらしい。

不思議そうに小首をかしげて……

おっつ、俺をそんな悩ましそーな眼で見るなっつ!

ケーキのクリームで、たっぷりとグロスを引いた時みたいになった恵理の旨そうな唇が、俺の目の前でカルク開いた。

サラに俺の心音と体温が、一気にぐわ―――っと上昇する。

ご、五感が……全身の感覚がマヒしたみたいにジンジンするぅ〜〜〜

うっつ、うわあああ〜〜〜俺を見ないでクレ〜〜〜ッツ!!!

自分でもナニがナンだか……『どうすればイインだよ?』って状態で、真っ赤になって逆上のぼせているハズだ。

うわ、俺が逆上のぼせているのを恵理に知られたくナイ。

つか、恥ズイし。


「司? どうし……あ? んっつ……」

どさ☆

俺はトッサに恵理に顔を寄せて、次の言葉を喋らせないように唇を塞いだ。

俺が急に襲うと思っていなかったのか、恵理は無防備でスキだらけ。

キスしたイキオイで恵理の膝がガクリと落ち、俺はまたしても床に恵理を押し倒してしまった。

「はぁうっ、どうし……ンっつ? ン、ンン……」

俺は、恵理に自分でも気付いていなかった本心を覚られまいとして、『攻め』になってごまかそうとした。

右スネの後ろを内モモから利き手を差し込むと、恵理はくすぐったくなったのか、逃げるように膝を立てた。

ショートパンツと白いシルクのパンティが、右の片方足首にスルリと落ちる。

すかさずその手で恵理のカカトを外側から掴み、足の裏を撫で付けるようにして手首を廻した。

ショートパンツと下着は、俺の片手で簡単に恵理の右足から取り払われる。

今度は内モモから尻の方へと何度かソフトタッチで撫で上げ、徐々に秘裂へと移動中だ。

「ふん! んっん!」

指先でそっと左右に押し広げ、花弁をホコロバセた。

ビクン! と恵理の身体が跳ねる。

キスで口を塞がれちゃあいるが、恵理は鼻から甘い声を漏らして身体を捩らせ、俺から僅かばかりのテイコウを試みる。

くちゅ……

「あう……?」

指一本でも恵理は結構締め付けて来る。

てのひらを持ち上げるようにして、恵理の中に潜らせた中指を曲げ、ザラついている感触のGスポットへ少し力を加えて刺激した。

「きゃ? ふっつ、う、ウン」

恵理は全身を強張らせて、ビクビクと反応すると、タチマチ珠の汗が噴出して来た。

汗とケーキの脂成分でTシャツが濡れ、柔らかく弓なりにしなった細い恵理の身体に絡み付き、双丘とその尖った部分を浮き上がらせる。

上は一応着てるのに、下はノーパンだなんて……イヤラシ過ぎるぞっつ?

……俺がやっちゃったんだがな?

「イヤラシイなぁ。課長? ココ、コンナになっちゃってますよ?」

「きゃっつ!?」

俺が指を引き抜くと、恵理はぴゅ……と潮を噴いた。

「いっつ……イヤッツ! 司の馬鹿ッツ! んっつ? んーんー!」

羞恥心で真っ赤になった恵理に、またしてもキスをして言葉を遮ってやった。

これで俺と同じ状況になったか? 

恵理を乱しておいて、内心俺は卑怯にもホッとした。


……まだ、恵理には知られたくナイ。


ナゼだか、恵理に俺の気持ちがバレタ時、俺の負けだ……なんて妙な気持ちが湧き上がっていた。


……『負け』って……何だ???


今の俺にはマイナスイメージしか思い浮かばねーよ。


今はまだ――


教えて遣んない。


つか、恵理にはゼッタイに勘付かれたく……ナイ!

俺は、興奮してまだジンジンとしている頭で必死になって自分に言い聞かせ、暗示を掛けていた。



……って思っていたのに……☆

ああっつ、俺って馬鹿馬鹿馬鹿ッ!!!

気が付いたら……俺の身体は、恵理の両モモを割り開いてアイドリング状態で待機中だった。

マジかよ?

恵理なんかもぉ、瞳ウルウルさせて期待イッパイ『いよいよねっつ?』みたいな……

ヤバイっつ! ヤバ過ぎるぞっつ!!!

無意識にこの状態になっちゃっていた自分がナンだか情けねー。

『すけべ』丸出し……つか、まんまだよ。

いや、コレが本当の……いつもの俺なんだろうけど。

ど、どうする俺ッツ???

俺は真っ白でフリーズ状態になってしまった頭で、必死にこの場から逃げ出せるタメの十分な説得力を持つ言い訳を考える。

(冷)汗がブワッツと噴出した。

「あ……か、課長?」

「なぁに?」

いかん。恵理はソノ気だ。

「あの、そのっつ……」

「……?」

「き、今日、俺危険日……」

「はぁ?」

「ぢゃなかった、ちちち、違いますっつ。じょ、冗談ですって。ヤダなぁ〜」

うあああ〜〜〜こっつ、コレはオンナが言う断り方じゃねーかよっつ!!!

「……???」

慌てまくる俺を、恵理は組み敷かれたまんま、不思議そうな顔をして見上げている。

「あ、そっつ、そう! 俺、今コンドーム持ってなくって……」

俺はありきたりな正攻法でこの場から逃げ出そうとした。

「あるわよ?」

恵理はベッド横に置いてあるサイドテーブルの小引き出しを指差して、さらりと冷静にノタマワッタ。

つか、ナンで用意してあんの?

「……」

たっつ……頼む。

俺の逃げ道を塞がないでクレ〜〜〜っつ!!!

もう俺に逃げ道はナイのかっつ???

「司ぁ?」

「はっつ、ハイ」

恵理の甘く誘う声に、微妙に声が裏返る俺。

カッコ悪いぞ俺っつ!!!








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