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情緒不安になった恵理。
俺はそんな恵理の様子から、恵理のカレシを言い当ててしまった。
しかもお相手は、女性社員から社内男性お付き合いしたいランキングのトップを独走している伊達総務部長。
三十歳前後でまだ独身。丁度結婚適齢期かぁ?って言う、適齢期該当女性社員から見れば、食べ頃ド真ん中のオイシイオトコ。
どう考えても俺にはマッタク勝ち目がナイ。
つか、俺はイケメンの部長と張り合う気なんてサラサラねーぞ?

その女 ☆ 危険人物!!!
作:かずたか



第46話 セフレ?・・・1


恵理は不思議そうに俺をじっと見詰めた。
 
いや、そんなに見詰められても……困る。

「……」
 
俺はココロの内を読まれやしねーかと不安になって、恵理の視線から逃れるように顔をソムケタ。

「ちょっと!」
 
ムッとした恵理の声。
 
ぐぎっ☆
 
首がナッタ。
 
俺は頬を両手で挟まれて、恵理の方へと無理矢理顔を向けさせられる。

「いだだだ……」
 
相変わらず、加減ナシかよ?

「判りもしないクセに、いい加減なコト言わないでよっ!」
 
???
 
急に不機嫌になった恵理に、俺は退いた。
 
俺、恵理の機嫌を損ねるコト言ったっけ?

「アタシ……アタシは……」

「え? ぅわあ?」
 
突然恵理が俺の首に抱き付いて、体重を預けて来た。
 
ちょ、チョット待て。
 
無防備になっていた俺は、身長百六十、体重四十六の恵理に押し倒される。
 
恵理は俺を押し倒して馬乗りになると、唇を重ねて来た。

「かっつ、課長? うン! むがっつ?」
 
アーッツ! 止めてぇ〜〜〜……って、ナンで俺がこうなるんだよっつ!

「……」
 
ヘタッピだったけど、この前よりは進歩かな?
 
恵理の柔らかな唇の感触をアジワイながら、俺はカルク口を開いて舌先を突き出した。

恵理も舌を絡めて来る。

「う……ン」

「課長?」

「う……な、何?」

「俺に続いて?」
 
舌先で……上顎、歯茎、唇の上下と両端……先に俺が恵理にヤルと、恵理が俺に同じコトを遣って来る。
 
恵理の愛撫は微タッチで……つか、クスグッタイ。

「くっつ……課長、ヤメテ」
 
俺はガマン出来なくなって吹き出した。

「もお! アタシが真剣に……」

「くすくす……真剣に……? ナニを遣っているんスか?」
 
更に機嫌を損ねた恵理を上に、組み敷かれた俺は笑い出す。
 
『お嬢様』がナニを『真剣に』ヤッテいるんですかね? って。
 
チョット動揺しちまったが、『お嬢様』には『白馬の王子様的婚約者殿』の存在は必須アイテムみたいなモンだろ?
 
――どの道、俺はお払いバコ。
 
恵理に拉致られた時から、判り切っていたコトだ。
 
『恵理との同居』も、イズレは終りが来る。
 
残念だケド、コレが現実。
 
状況こそ違うけど、俺は今まで何度もそういう目に遭っている。
 
だからと言って、俺はこの状況をあまり悲観的には捉えちゃイナイ。
 
寧ろ、並み以上の生活が出来て喜んでいるくらいだ。恵理を恨む気なんてマッタク無いし、恵理も俺に気遣う必要なんかナイんだ。

 
恵理が頬を赤くして、潤んだネコの瞳で見上げて来た。

「……たい」

「え?」
 
ナニシタイって?
 
トロケルような甘い囁きが漏れたが、声が小さ過ぎて聞えない。
 
問いただす俺に、恵理は一層顔を赤らめて俯いた。

「ナンて言いました? ……っああ?」
 
恵理は、イキナリ目の前にあった俺の右乳首にキスをして来た。
 
ちゅ! と音をたてて含み、強めに吸う。

「う……ぁ? イテテ……ち、チョット課長、やっつヤメ……」
 
だあああ〜〜〜痛いケド、クスグッタイ〜〜〜。
 
しかも、ナンか気持ちヨカッタリするのはナゼだぁ〜〜〜???
 
オンナから襲われたコト幾度とナク体験済み。
 
だけど恵理のはヤバイ。
 
不思議だった。
 
恵理のソレは物理的にヘタなハズ。なのに、ナゼか触れられたトコロが熱くなってカンジテ来る。
 
恵理はギコチナクもソフトタッチとキスを駆使して俺の胸からワキ、ウエスト、背中へと移動させてイク。

「あっつ☆……か、課長?」
 
吐息が漏れ、ビクン、ビクンと俺の身体が反応する。

「ンふん、ねぇ司ぁ?」
 
さっきまでベソを掻いていたのに……恵理は小悪魔みたいな表情をして、俺の顎にキスをして来た。

「う……く……ナンです?」

「司と……エッチ……したい」
 
口元を片手で押さえ、恵理は直球勝負のストレートをナゲテ来た。

「……は???」
 
ナンか言いました???
 
俺は自分の耳を疑う。

「い、今なんて……?」
 
ハニカミながら、今、もの凄〜〜〜いコトを言ってンの……恵理、判ってる?

「もぉ、何度も言わせないで? 恥ずかしいから」
 
……??? ワカラン……
 
俺は恵理の変わり様に面喰ってしまった。

「さっき、課長には伊達総務部長がイルって言いませんでしたっけ?」

「司を見ていて思ったの」

「んな……ナニをです?」
 
恵理の反論にヘンに怯える俺。
 
しかも、俺を見ていて……ってどーゆーコトだよ?

「司だって彼女、居るのでしょう?」

「そっ、そりゃあ……まあ……」
 
はい。現在進行形で数人。経理部の宇都宮ヒカルちゃんに資材部の林真紀ちゃん。あともう一押しで堕せそうな総務部の松田七海ちゃん……恵理の帰宅が遅くなると連絡メールのあった日は、殆んど交代でシフト組んで逢ってます。
 
俺ってマメだから。
 
生活に困っていた時は不発だったが、恵理との安定した生活のお陰で、俺は再びモテ始めていた。恵理の見立ててくれたブランドスーツなんかの影響が大きいのだと思う。
 
で、いつの間にか俺は女性社員から外見ちょいイケメンの部類にありがたくもランキングされていたんだ。
 
テキトーにヌイテいるからココの所、恵理を襲わなくっても平気だったのさっつ。
 
やっぱ、バレちゃいましたか〜。って、俺と恵理とでは状況が違うッしょ?
 
俺はフテブテシク舌を出した。
 
サスガの恵理も、俺が複数のオンナと遊んでるコトまでは知らないみたいだ。

「今のアタシは、司がドコでどんな女の子とナニをしようが、非難する資格は無いわ」

「トーゼンでしょ?」
 
俺は偉そうに言い放った。
 
途端に恵理は社内モードに切り替わり、俺の言い方が気に入らねーとばかりに、ロコツに顔を顰める。

「だから、アタシをそのアソビ相手の一人にしてくれない?」

「……」
 
俺はコトバを失った。ナンてェ理屈だ?
 
※この前俺を買うって言って失敗しちゃったから、今度は言うにコト欠いて『アソビ友達』 

……セフレ候補かよ?
 
一体、ナニ考えてンだ???
 
そうまでして自分をオトシめるコトなんて無いぞ?
 
単に唖然としていただけだったんだが、俺にソノ気が無いのだと勘違いした恵理は、実力行使してきやがった。
 
イキナリ俺のパンツのゴム部分を持って、引き下ろそうとして来た。

「わあぁ! か、課長! 止めてクダサイッツ!!!」
 
脱がすなぁ〜〜〜。最期の一枚なのに。
 
焦る俺。
 
慌てて恵理の両手首を抑え付けた。

「ああん!」

「『ああん!』じゃあ、ないでしょうっつ?」
 
イロッポイ表情して、ナニかわいらしい声出してンだよっつ?
 
しかも、両手を拘束されているのになんだか嬉しそうだし。
 
……もしかして、恵理って本当は『M』? 普段、イタイケナ社員(俺か?)をいぢめる『S』になっているから、その反動かあ???

「課長が『遊び』だって割り切れるのなら……イイですよ?」
 
余裕をコイテ、ニヤリと笑った。
 
上半身を起こす反動を利用して、恵理と身体を入換える。
 
俺だって、キライじゃねーよ?

「ホント?」
 
俺に組み敷かれたってのに、恵理の嬉しそうな顔ったら……

『遣られた』そう覚るのに、ものの数秒と掛からなかった。恵理は俺がこう来ると読んでいたみたいだ。
 
嵌められたのは、俺の方???
 
まっつ……いいっか。

 
俺はヒカルちゃん達に遣おうと思って隠し持っていた、二種類の『らぶグッズ』を鞄から取り出した。
 
一つは薄いピンク色のアイマスク。
 
もう一つは同じく薄いピンク色のフェイクファーで覆われた、この時期の使用には適さない暑苦しい仕様の四個組拘束具。マジックテープで簡単に手首、足首が拘束出来て、透明の大きな吸盤が取り付けてある。

「なにコレ? カワイイ〜」
 
フェイクファーのオモチャに、恵理は興味津々だ。
 
触ろうと手を伸ばして来たから、俺はサッと引っ込めた。

「ナニか知りたい?」
 
意地悪く言ッテヤッタ。

「うん!」
 
お〜、いい返事。
 
ヤル気満々の恵理に、俺、チョット退いてるし……


※ 第24話 逆援交?をご参照ください。







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両手両足を拘束する拘束具です。
究極のボンテージテープ(SM:道具:拘束グッズ)
静電気の力を利用し、巻きつけるだけで強固に拘束が可能です。粘着式ではないので繰り返し使用でき、また髪の毛や肌に張り付くこともないので安心です。



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