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隠れ家③

イベント日は更新! (日が替わってしまった…orz)

速攻書いたので誤字脱字多いかもです><

しかもまったり回が続く…



 翠玉海に浮かぶ、数多の島々のひとつ。先日まで無人島であった島の浜辺に、石製の大小二つの東屋と、中央に岩が配置された溜池ためいけが出来ていた。他にも竈や食卓が見受けられる。周囲の海は、先程まで夜明けの太陽が海を赤く染めていたが、今はエメラルドグリーンの海原となっていた。


「すっかり湯が冷めたなぁ。昨晩は岩風呂作った勢いがあったから、調子に乗って大量に湯を沸かしたけど、毎日となると結構骨だな。やっぱり温泉探すか…」

 浜辺で大きく伸びをして柔軟体操を始めた人影が呟いた。上半身は半袖の安物下着、下半身はオデットこだわりの革短パン姿の日比野直時である。足元はティサロニキで買い求めた革の編上げ靴。重さも硬さもあるゴツイ仕様で、銀判貨5枚と銀貨1枚で、かなり良い値段だった。

 運動するには日本製の靴の方が軽くて使いやすかったが、二度と手に入らないため普段は大事にしまっておくことにしたのだ。


「夜型だったのに夜明けと同時に目が覚めるとか―。日本じゃ考えられない生活習慣になっちまったな。宿屋じゃそうでもなかったが、野営だとどうしても早く起きちゃうんだよなあ」

 愚痴っぽく独語しているが、清々しい朝の空気は満更でもない。大きく深呼吸してから浜辺の砂を蹴って走り出す表情は嬉しそうだった。

 ランニング程度の速度から徐々にスピードを上げていく。走りながら右ステップ左ステップ、時には後ろ走りとせわしない。ヒルダに追い回された訓練を思い出しながら走っているのだ。黒剣を振りかざして追いかけてくる竜姫の恐怖を、直時は忘れていない。


「頑張ってるわね。朝御飯、用意しておかなくっちゃね」

 東屋から浜辺を走る直時を見たフィアが微笑んだ。薄い夜着のまま素足で砂浜に降りる。砂は未だ夜露を吸ってしっとりと冷たい。

 同様に目覚めたブランドゥが歩み寄った。


「(フィア、おはようございます)」

「おはよう、ブランドゥ。朝食の材料を狩りにいきましょう。着替えてくるからちょっと待っててね」

 長い首で頷く白烏竜。ともに過ごす仲間ということで、直時もフィアも敬称を禁止したのだが、まだ少し堅苦しい。軍歴が長いためなのだろう。二人共気さくな人柄なので、そのうち口調も和らぐだろうと思って放置している。




 島の直径がおよそ500メートル。10周を目処と考えていた直時だったが5周あたりでかなりへばってきていた。砂地が足を取り余分な体力を削る。更にヒルダの追撃をイメージトレーニングとして、随所に回避運動を入れていたから余計に消耗したのだ。


「ハァッ! ハァッ! 治癒、回復、は、ぶったおれて、からだ!」

 全身を汗で濡らしながらも動きを止めない直時。目標は10周であったが、結局動けなくなったのは7周半を超えたところだった。


 息も絶え絶えで精霊に治癒を請う。軋んでいた筋肉が優しくほぐされ、必要な酸素も供給される。呼吸が落ち着いた時、腹の虫が大きな声で鳴いた。


「…腹減った」

 空腹は治癒術でもどうにもならない。しかし、それを我慢して自分に課したノルマを消化する。途中で治癒術を使ってしまったため、残りの2周半は全力疾走に近い。


 荒い息をつきながら汗と砂にまみれて仰向けになっている直時。治癒術を行使すれば直ぐに楽になるが、走りきったあとの疲労感が心地良い。フィアとブランドゥ以外いない無人島で、誰に警戒することもなくぶったおれている。信頼している相手しかいない安心感。それを満喫していた。


「朝御飯出来てるわよ。早く汗を流してきなさい」

 倒れている直時の傍らにしゃがみ、覗き込むようにフィアが言った。見守っていたようだ。


 間近でかがんだフィアの髪先が直時に触れる。鼻をくすぐる爽やかで甘い薫り。昨夜の岩風呂とその後のフィアを思いだした直時の心拍が一際早まる。激しい運動後だからと、ごまかして頷いた。


 水風呂となった露天風呂で汗と砂を洗い落としさっぱりした直時。運動に使用した衣類は水と風の精霊術により洗濯、乾燥まで済ませてから朝食の席についた。

 香ばしい薫りは焼き魚である。獲りたての切り身に塩を振って焼いたあと、柑橘果汁をたっぷり絞って数種類の香辛料をふりかけてある。

 スープはコンブ(乾燥した海藻だが、直時は以降コンブと呼ぶことにした)で出汁を取り、塩漬け肉と根野菜を具に香辛料と塩で味を調えてあった。清々しい香りは香草を刻んだものが少し浮かべてあるからだろう。

 他に撲殺に使えそうな固いパン(日持ちするようにだろう)と、島に自生していた各種果実が並んでいた。無人島のサバイバル生活に並ぶ朝食としては豪勢である。


「じゃあ、食べましょう」

「(一角鮪は私が狩りました)」

 涎を垂らしそうな直時にフィアが微笑み、ブランドゥが得意気に言う。獲物を仕留めた彼の前にも生の切り身がある。一角鮪とはカジキマグロに似た魚で、カジキの鋭い口吻こうふんの代わりに頭部に鋭い角を持つ。気性は荒く捕獲には危険を伴うが、身の旨さには定評がある。


「うん。二人共有難う。イタダキマス!」

 食卓に両手を合わせる直時。感謝の念にフィアとブランドゥは、顔を見合わせて笑みを浮かべた。




 食後の休憩の後、直時はフィア指導のもと、ヒルダから課された精霊術の訓練に入った。その前に復習として、風の精霊と同化し広範囲の情報を読み取らされた。かなりの魔力を消費したが、島の探検と周辺の偵察を居ながらにして済ませてしまう。


「確かに早いけど…。探検ってもっとこう心躍るもんじゃ無いか? 風情がなさ過ぎる……」

 直時は、道のない森をかき分け歩くような想像と正反対の結果に小さく落胆を口にした。


「文句を言わない! じゃあ、課題に入るわよ」

 フィアの叱責しっせきに首を竦め、言われた通り精霊術を行使する直時。


 目を閉じて胡座をかく。知覚を風の精霊と同化することで代行。先ずは小さな竜巻に乗って地上1メートルで浮かんだ体勢を維持する。ここまでは『晴嵐の魔女』フィアのこれまでの指導もあり問題ない。

 次に掌大に水を集める。水の精霊術だ。球形に維持したまま風で頭上3メートルまで放り上げる。落ちてくる水球を掴むのは闇の精霊術。水の透明度により薄い影を捕まえるのに苦労する。キャッチ後、水を大気中に蒸発させる。後は一連の動作の繰り返しである。

 お手玉やひとりキャッチボールのようなものだが、身体を使わず数種の精霊術を切り替えながら細かい作業をすることで、直時に魔力の制御を早急に覚えこませる訓練だった。魔力という概念を直時が身に付けることで、彼の生存率を高めることが目的だが、ヒルダとフィアの思惑はそれだけではない。直時の巨大過ぎる力を暴発させないためである。

 命の危機に直面しないだけの力量がつけば心配は減るし、力の扱いに馴れていれば、万一の場合にも力の制御が期待出来るからだった。


 フィアは真剣に直時の訓練を観察する。魔力消費や精霊の動きも見ている。ひとつひとつの動作に一拍の停滞があり、直時が未だ精霊術の行使に慣れていないことが判る。


(ヒーちゃん達、風で把握。竜巻座布団維持。プルちゃん、水集めて! 放り投げるのは…ヒーちゃんだ。落ちてきた落ちてきた! 影薄いっ。モヤット君つかまえてー!)

「よっ! はっ! っととと!」

 体が不自然に動く。ゲーム中にコントローラーを操作すればいいだけなのに、体を捻ったり傾けたりする人がいるが、直時の様子はそれに近い。日本で育った経験と、アースフィアで教えられた知識の差に悪戦苦闘している。


 それでも反復することでコツを掴み、術の移行が自然になってくる。険しかったフィアの表情が緩んでくるが、思い出したことがあり口を開いた。


「確か土の精霊術も使えたんだっけ。土の球も追加ね」

「えっ! 今? 2個でやんの?」

 突然の難易度アップに慌てる直時は水球を落としてしまう。


「ほらほら! 集中を切らさないで! 水の球を放り上げている間に土の球―ここなら砂の球か―を作って交互に放り上げるの。受け止めた後は球の分解と再構築もきちんとね」

「鬼っ! 悪魔っ! フィ……ア? あれ? 前にもこんなことがあったような…」

 恐る恐る窺ったフィアの笑顔は変わらない。ただ、周囲の空気だけが変わった。


「鬼神や魔神と並べてもらえるなんて光栄だわー」

「…何だか高位の存在にランクアップしてる気がするのですが?」

「何か言ったかしら?」

「何でもございませんっ! 粉骨砕身努力いたします!」

 コメツキバッタのように頭を下げた直時だが、覚悟していた暴風は襲ってこない。


(あれ? なんか物足りない気がする…)

 怪訝な思いで上目遣いにフィアを窺う直時。変わらぬ笑顔の中にも、怒りが溢れそうになっている。口の端とコメカミが微かにヒクついているのを見て慌てて訓練を再開した。


 安心もつかの間。晴天の浜辺で突然吹き荒れた強風に、直時の訓練は困難をきわめた。




 直時の精霊術慣熟訓練の後は、住環境の改善となった。夜露を凌ぐために即興で建てた東屋は、全てが石造りでいささか居心地が良く無い。


「折角作ってくれたんだけど、家もお風呂も上空からだと発見されやすいわね。さっき、ブランドゥと飛んだとき確認したけど、凄く目立つのよ」

「白い砂浜だから余計だろうな。勿体無いけど解体するか」

「ごめんね。住居は島の中央、森の中にしましょう」

 直時とフィアは荷物を東屋から森の入り口に移し、島の中央に分け入ることにした。残念ではあるが、土の精霊術で東屋も岩風呂も地に還す。モアイ像を砂にするときだけ、直時は少し残念そうな顔をした。


 何事もなかったかのような、元の姿を取り戻した砂浜を後にして、二人は風に乗って森を縫った。ブランドゥは島の上空哨戒を担当。まあ、適当に飛んで怪しいモノを発見したら報せてくれということである。ただし、その姿は『幻景』により迷彩を施され、容易に視認出来ない。


 風の精霊と一体になり島の様相を把握していたこともあり、直時は迷うこと無く梢を駆けた。フィアは要所要所で探査の風を放って必要な情報のみを受け取っている。冒険者としても精霊術師としても経験の差は歴然である。

 小さな島だったが、中心部は密に植物が生い茂り、仰いだ頭上を緑の天蓋が塞いでいる。大木には多くの蔓性植物が絡みつき、元の姿が判らないほどだ。生き物の姿も多く、人の足が入っていないことを推し量ることが出来た。

 色鮮やかな鳥達や巨大な昆虫等がいる割に、獣系の魔獣が居ないのは泉や池など真水の水場が無いためだった。この島の大きさでは井戸を掘っても海水が湧くだけだろう。飲料水を魔術や精霊術で用意できることを、素直に有り難いと思う直時だった。


 一際変わった樹を目にして足を止めた直時。周囲に艶やかな花が咲き、甘い香りを放っているが、幾重にも重なったかずらに隠されて本体は見えない。

 大木に見えるが、寄生された樹はとうに朽ちたようで中心は空洞だった。咲き乱れる花の種類が異なる。寄生木が集まって巨木の体を為しているようだ。本体が朽ち折れた時に寄生木が横に伸びたのだろう、5メートル程の高さで絡み合って樹で出来た円形の舞台のようになっている。


(この広さなら家を作っても充分だな。地面からも離れているし地虫の類に這い寄られる心配もないだろう。中の空洞は倉庫として使えるんじゃないかな? 何より樹の上の家というのが魅力的だ! 無人島って感じがするもんな!)

 直時は体重をかけて確かめてみるが、絡み合った葛の足場は意外としっかりしている。振り返って、待っているフィアに声を掛ける。


「ここなら上空からも見つかる心配は無いし、二人で過ごす程度の家なら充分だろ」

「そうね。でも、石製の家だと重過ぎじゃない?」

「土台は地面から直接石柱作って支えさせれば大丈夫だろ。骨組みは石製にして、壁や内装は木や籐製にして―」

「そこまでするならここに建てる必要ないんじゃない?」

 熱の入った説明を続ける直時にフィアが言う。確かに樹の上に位置するよう土台と柱を作るなら、開けた空間はいくらでもあった。


「何を言う! 森の中の樹の上の家っていう雰囲気が良いんじゃないか!」

「……でも先住者がいるみたいよ?」

 反論する直時にフィアが葛の隙間から顔を覗かせている存在を指さした。心なし顔が引き攣っている。


 濡れ光る紫色の触手がのたくり、視覚を有する触覚が伸縮して二人の様子を窺っている。朽ちた大木が占めていた空洞から付き出したそれらはひとつやふたつではない。紫色の体色に紅い斑点を散りばめた軟体動物の群れが住み着いていたのだ。

 毒々しい色の30センチから50センチほどの、ナメクジの背中にイソギンチャクを乗せたような生き物達が、騒がしい声に何事かと顔を出したようだ。


「住みたい?」

「……謹んで辞退申し上げます」

 流石にこれは可愛いと思えなかった直時は青い顔で後退りした。




 最終的に住処として選んだのは、森の中でも岩が多く植生が薄い場所だった。天蓋の梢が多いと、直時やフィアはともかくブランドゥが不便だろうとの配慮である。

 それでも発見される危険を極力避けるため、住居は巨木の枝に隠れるようにした。住環境は後々改善していくということで、土の精霊術を行使して即興で建てた東屋を作る直時。直感だけでは失敗も多い。計測器具は無いが、人魔術『探知強化』で極限まで高めた感覚で精度を高めることにした。

 浜辺と違い、先程考案した高床式である。まずは建屋の土台となり床となる石板を地から作成、その上に東屋を再現する。それらを持ち上げるように中心に太い石柱を大黒柱とし、四方を補強用の細めの石柱で支持するように生やす。かなりの魔力を消耗するが存在の力を魔力に変換するため、直時の魔力総量は減少しない。

 地上5メートルの高さにまで至ったところで柱の生成を停止。柱の上部にはねずみ返しも付ける。表面は鏡のように滑らかだ。魔獣の侵入避けだが、先程の軟体動物や吸盤を持つ魔獣に有効かどうかは疑問である。

 最後に水の精霊術で石床に水を張った。水平を確認する。外周には完成時に消すへりが作ってある。水面と床面を平行に微調整して頷いた直時。縁を消して水を風の精霊術で吹き飛ばし乾かす。水飛沫が頭上の木漏れ日に照らされてキラキラと輝いた。


「ふぅ。とりあえずこんなところか。どうかな?」

 一仕事終えた直時がフィアに出来を訊ねる。浜辺での評価は良かったのでそのまま採用したが、森の中での石造りの家というのは風情に欠けると思っている。感想が気になった。


「土の精霊術って凄いのね。加護祭でもドワーフのダンが祭壇とか作るの手伝ってたけど、間近で見るとやっぱり違うわね」

「俺からすれば精霊術も魔術も存在自体が凄いんだけどね。気に入ってもらえたのならこれで良いってことかな?」

「充分過ぎるわよ。タダトキがいれば野宿が宿泊になっちゃうわね」

 フィアが満足そうに笑う。


 隣にブランドゥの分も同様に完成させた直時は、上空で見張りをしている彼を念話で呼んだ。木々の隙間から4枚の翼を羽ばたかせて滞空したブランドゥは、発着用に広めにとられた玄関先に降り立ち、チョコチョコとした足取りで新居へと身を入れた。


「(有難うございます! 私専用の家ですね。素晴らしいです。嬉しいです!)」

 床で丸まったり軒下から長い首を伸ばしたりしていたが、満足そうに喉を鳴らして直時に感謝の意を伝えた。


「喜んでもらえて俺も嬉しいよ。あと、寝床にはちょっと固いと思うから、好みの葉や草を取ってきて敷いてくれれば良いからな」

 石製というのはとにかく固い。清潔感はあるが、寝るには不向きである。直時は昨夜、荷から衣類の束を引っ張り出してマット替わりにしたのだが、朝は背中や腰が痛かった。


「石製なら土の精霊術でなんとかなるんだけど、木材加工はそうもいかないしなぁ。生木は使いたくないし、現地調達ってわけにもいかないな」

「どうせティサロニキに通うんだから、必要なモノは購入で良いんじゃないかしら? 早くに戻る予定だったし食材もあまり買ってなかったもの。タダトキは調味料ばっかり買ってるし!」

「調味料さえあれば食材は狩れば良いじゃない! 果物も豊富みたいだし! でもまあ、穀物や野菜はどうしようもないな。特に米は買ってこないとな!」

「拘るわね…。でも、拠点が出来ちゃえば野宿で邪魔になるものも置いておけるものね。色々と買っても問題ないわ」

「よし! じゃあ、早速ティサロニキに戻ろうか。マーシャ達の様子見と、ギルドで依頼探しと、クニクラド様んとこで聞いたミソラ虐めた奴の情報と―。なんかやること山積みだよな」

 直時は指折り数えていたやるべきことは多かった。


「でも、やるって決めたんでしょ?」

 クスリと笑ったフィアが聞く。


「そうだな。うん。出来ることが在って、それをやると決めた。やることがあるってのは良い事だよな」

「そうね。アンタの言う『まったり』もやることをやってこそよ?」

 長い寿命をまったりと過ごすことで感情の起伏を無くす同族を多く見てきたフィアの言葉は重い。


 ティサロニキにはフィアも一緒だと思っていた直時であったが、今日は同行しないことになった。直時ほどぎこちなくはないが、ブランドゥへの精霊術訓練をするという。ブランドゥも街より自由に飛べるこちらの方が過ごしやすい。

 隠れ家を設けたところであるし、いきなり留守にするのも不安が残る。フィアの言葉に甘え留守を任せることにした。


 飛び立とうとした直時は、ふと思いついたことがあり運び込んだ荷物を探った。各種調味料を入れた革袋から食用油の壺と岩塩を取り出す。


「ナメクジ避けしとこ…」

 新居の柱に惜しげも無く油を塗りつけ塩をまぶした。





陸上の軟体生物はちょっと苦手^^;

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