人物紹介とあらまし
だらだらと長く続けていると登場人物が作者の脳内だけに存在してしまうことに今更ながら気付きました。
日比野 直時。男性。日本人。165センチメートル。55キログラム。32歳。
極端な欠点もないが秀でた点もない。お酒を飲みながらネットや漫画やアニメをだらだらと楽しむのが何よりの幸せという、世間一般的には無害だが地味な印象の男性だった。
買い物帰り、自転車ごと異世界『アースフィア』の風廊の森へ迷い込む。人生迷走まっただ中。人魔術、精霊術(風・水・闇・土)を習得するも修行中。
フィリスティア・メイ・ファーン。女性。妖精族。森エルフ。165センチメートル。200歳超。
白金髪。明るい翠瞳。細長く伸びた耳。人族に比して細く華奢な肢体。風の神霊メイヴァーユの加護を持つ。二つ名『晴嵐の魔女』。風と水の精霊術師だが風が得手。知識を求め、世界を旅する吟遊詩人にして冒険者。冒険者ランクは最高位S。人魔術も知識として吸収し、ほぼ全ての術を扱うことが出来る。酒が大好き。
サミュエル・ペルティエ。男性。普人族。ヴァロア王国人。183センチメートル。76キログラム。29歳。
鶯色(くすんだ緑)の髪。碧瞳。リスタル侵攻軍において参謀を務める。元王国軍少佐。リスタル侵攻の際、撃退されたが生き残った。敗戦の責任で解任されるも、情報部に引き抜かれ特務大尉として直時確保の任に付き追跡。直時を捕捉するも、国家機密である白烏竜の捕獲、調教を公開される。直時との交渉は難航。現在も折衝中。補術兵からの叩き上げ。
エリア・ブロサール。女性。普人族。ヴァロア王国人。151センチメートル。17歳。
肩口まで伸びた髪は明るい白茶色。すみれ色の瞳。ブロサール子爵家第3息女。補術兵として従軍していたが、結婚のため除隊。最終階級は中尉。政略結婚間近であったが、不快に思っていた婚約者はリスタル侵攻軍で戦死。直時籠絡任務に実家は難色を見せたものの、没落気味の家名を上げるため進んで志願。直時には任務以上の興味を示す。
オデット・ドゥブレ。女性。普人族。ヴァロア王国人。173センチメートル。19歳。
ショートストレートの髪は濃紺。赤紫の瞳。第308補術兵大隊所属。軍曹。エリア付きの侍女兼護衛であったが、彼女の従軍と共に同部隊へ。魔力量が多く、格闘戦闘もこなすため、エリア除隊(結婚準備)後も軍に慰留される。隠密任務に抜擢される。エリアを世話することに至高の喜びを感じる。異性の趣味は謎。
リシュナンテ・バイトリ。男性。普人族。カール帝国人。186センチメートル。79キログラム。27歳。
金髪碧眼。肩までの直毛。整った容姿で不特定多数の女性と付き合いがある。『百の人魔術を操る』魔術師冒険者として有名。冒険者活動をしながらカール帝国宮廷魔術師として祖国のために暗躍。ヴァロア王国のリスタル侵攻の隙を突いたカール帝国のヴァロア王国侵攻に動くも、ヴァロア軍の早期敗退により頓挫。以後、その原因となった直時の勧誘の任に着く。イリキア王国、東都ティサロニキ到着。
クニクラド。男神。影を司る神々の一柱。闇の眷属。本来は不定形の影。
結びのときに得た実体は、漆黒の肌に翼あり。直時曰く悪魔のような姿形。
神域に入らず、救済のため地上界に残る。『アースフィアの降塔』と呼ばれる大地溝帯に居を構え、『暗護の城』を築く。保護した種族とともに増築中。神の力は濫用せず。神器回収を直時へ依頼。
エルメイア。男神。光神と地母神の間に生まれた、農耕を司る神々の一柱。普人族の始父。
本来は農耕を司るが、ギルド創設に関わった神。神域入りせず地上界に残る。実在が判らないギルド本部から運営を管理。普人族の始父としてだけでなく、他の種族との子を持つが、恋人であった娘が嫉妬したまま結び、普人族が生まれる。それが原因となり多種族と普人族の不和が生まれたという神々の噂がある。
メイヴァーユ。女神。風の神霊(精霊の高位種)。別名『風を統べる女王』。
腰の下まであるオリーブ色の髪。翠瞳。異世界との穴をいち早く発見。直時の帰還を試みるが失敗。神域で暮らすが、地上に顕現して加護や神器を与えることもある。白い薄衣一枚で風に揺られている。直時曰く、シースルー。
ヴィルヘルミーネ。女神。水の神霊。別名『深淵のヴィルヘルミーネ』。
濃い紺藍の瞳。髪は濃いオリーブ色。地上界への顕現時には大きな水球内で漂っている。5年毎に加護を与える儀式を『リメレンの泉』にて執り行なうため祭りとなっている。最近の加護祭では、魔狼の子へ加護を授け、父魔狼である『ドゥンクルハイト』に神器『水霊の珠』を授けた。夜の王『クニクラド』や風の神霊『メイヴァーユ』と親交がある。
ブランドゥ。白烏竜飛竜上位種。最大翼長12メートル。体長6.5メートル。
長い首、紡錘形の胴体の中ほどからは大きな主翼、すぐ後ろにやや小さな副翼、尾は二叉に長く伸びている。脚は2本、大きな爪を持つ。高い知性を持ち、固有術以外にも人魔術すら習得可能。強靭さは獅子胴鷲に劣るものの、飛翔速度に優れ、渡りの習性から長距離飛行にも秀でている。本来なら普人族の騎獣にならない種族であるが、ヴァロア王国に卵の時に捕獲され都合の良い調教を受けた高位魔獣。現在は解放され、直時達と行動を共にしている。兄弟であるブラナン、ブラントロワの2頭はヒルダ実家の銀竜山地へ保護。
ヒルデガルド・ノインツ・ミューリッツ。女性。竜人族。173センチメートル。167歳。
白髪紅瞳。額、頬、首の他、急所に竜鱗あり。銀竜山地一帯の竜人族次期族長。Sランク冒険者。固有術で炎の吐息、竜の風、身体強化等がある。直時に興味を持つが、その危うさを放っておけず身を守る術を叩きこむ(スパルタ式で)。直時曰く、姉御。
ミソラ。神獣『虚空大蛇』。体長2メートル。
3対、計6本の飛行骨に魔力製翼膜を張り、空を飛ぶ蛇の神獣の仔。卵の時に拐取され、産まれたてで飛行骨を奪われる。瀕死の状態で直時と遭遇。治療を受け、懐く。命名したのは直時で、空飛ぶ蛇という意味で『巳空』。冒険者ギルドからの連絡で、両親であるミズガルズとアナンタが迎えに来る。
ミケラ・カルリン。女性。猫人族。163センチメートル。23歳。
白い前髪、右耳側は茶色、左耳側は黒の三毛髪。山吹色の瞳は闇の中で緑色に光る。冒険者ギルド、リスタル支部2階喫茶店臨時従業員。過去にお尋ね者となったことがあり、今はギルド専属冒険者としてギルドからの任務に着く。闇の精霊術を使う。過去、ヴァロア王国で恨みを晴らすため暗殺を繰り返す。そのとき付いた二つ名が『暗爪』。能力的には上級冒険者に匹敵。隠密を得意とし、調査や偵察依頼をこなす。リスタル防衛戦の後、直時をマケディウスの商都ロッソまで搬送。直時とはロッソで別れた。
アラン君・ジョエル君・ポール君。普人族。ヴァロア軍王室直属の実はエリート空中騎兵。以上!
あらまし
日本から突然に異世界『アースフィア』へ迷い込んだ、日比野 直時。カール帝国内、風廊の森でメイヴァーユ、フィリスティア・メイ・ファーンと出会い、帰還不可能とのことから、とりあえず世界を見て生活場所を探すと決意。フィア(=フィリスティア)と共に旅へと出る。
シーイス公国の街『リスタル』に到着。フィアと別行動中、冒険者ギルドに登録。魔獣暴走事件や豹人族リナレス姉妹との騒動を経て簡単な依頼をこなしつつ路銀を貯める。
水の神霊加護祭で賑わう『ノーシュタット』へ輸送依頼のため移動。冒険者ギルドから指名依頼を受け、加護祭開催地『リメレンの泉』へ。止むを得ずフィアが臨時加入した隊と交戦するも、無事に加護祭終了。
リスタルへ帰った途端、戦争に直面。義勇兵として参戦したが負傷し、フィア、ヒルダ、ミケ、リナレス姉妹にロッソまで意識不明で搬送される。
リスタル防衛戦で異様な働きをした普人族、直時を獲得しようと情報を得た各国が動き出す。利用されるのを嫌い、各国諜報部から適度に金をせしめて逃亡。東へ向かう。
突然の逃走に怒ったフィアと興味津々のヒルダが協力して追跡。各国諜報部も直時の後を追う。
逃亡中に虚空大蛇の仔を保護したり、二人の魔女から容赦のない特訓を受けたりしながら、ついにヴァロア王国からの追手に捕捉される。諸事情から同行させることになる。
当面の目的地、イリキア王国山岳部の街『イワニナ』が土竜蜂の襲撃を受け、フィア、ヒルダとともに防衛戦に参戦。
ヒルダが実家へ、直時とフィアはイリキア王国、東都『ティサロニキ』へ。ヴァロアの追跡隊とはティサロニキで別れるはずが、帰国せず付き纏われる。街見物と共に、疑問解消のため王立図書館通い。あるとき、書棚の奥から老人に誘われ、闇の眷属、神々の一柱、夜の王『クニクラド』に招かれリッタイト帝国内、『アースフィアの降塔』へ召喚される。
追われた闇の眷属の避難所『暗護の城』を案内され、神であるクニクラドから直に依頼を受ける。その際、普人族の事情を聞くことに―。フィア達のもとに帰ると西方諸国の誘致交渉団が…。
アラン君、ジョエル君、ポール君、ごめんなさい><