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次回、新作はまったく毛色の違うファンタジーお付き合い願える方は次作もよろしくお願いいたします。
6-2 銃の行方
 海沿いに林立する大小さまざまなマンション群の中、ひときわ小さなマンションが、群れから外れてポツンと一棟だけたたずんでいる。
 三階建て、各階には二部屋しかない。高層マンション群に仲間外れにされないようにと、縦長形式をとっているのだろう。

 ピーン ポーン

 その孤立したマンションの一室にチャイムが鳴らされる。平日の白昼、ここの部屋の主はいるのだろうか。

 ガチャ

 チャイムから間もなくして、恥ずかしくないのだろうか、寝巻き姿で現れる。

「お届けものです」
「はい・・・・・・ちょっと待っててください」

 郵便屋の配達が昼間の爽やか顔で現れる。今が昼間だとしても、男しては眠っていたところを起こされて、露骨な不快感を表している。
 サインをして、荷物を受け取る。それから終始爽やか顔の配達員を半ば追い出すようにして玄関から外へ。

(なんだ・・・・・・?)

 配達員が帰った後、小包よりも少し小さいほどのそれを見て、怪訝な表情を浮かべる。

 送り主不定の小包−−−−−−

 ありがちな刑事ドラマやアクション映画なら、時限爆弾でも入っているだろうか、ここはモニターの向こう側の話ではないが。

「まさか・・・・・・」

 両親からではないというのわかるが、時限爆弾など発想が馬鹿げている。手はかなりこんでいるが、どうせ友人からの悪戯だろうと、まだまとまな考えを持ってそれを開ける。
 
 ビリビリビリ

 寝起きの男は、いまや完全に目を覚ましていた。謎の小包を覆う、寝起きには鬱陶しい限りの包装紙をメチャクチャに破り捨てる。
 包装紙を剥ぐと、何の細工もしてなければ飾りっ気もない素朴な真っ白い箱。
 箱の開け口にはガムテープが貼られていて、さすがにそれは素手とはいかず、カッターナイフで中を開くしかなかった。
 箱の中には白い布状のもので贈り物が大切に包まれているのがわかる。

 ここまできて、ようやく贈り物の不気味さに気付いたのだろうか、深呼吸を一回。

 ハラリ

 音もたたないような柔らかな布が、男の手によってはらわれる。その先には今度こそ、贈り物があった。

「お・・・・・・これは・・・・・・」

 中には男の専門分野である喜ばしきものが入っていた。部屋の中を見ると、贈り物と似たような、あるいは外見が素人目にはわからない同じようなものがいくつも掛けられたり、床に放置されている。

「マジモンかよ・・・・・・」

 男は贈り物を手に取った。部屋に置いてあるすべてのものとは違い、これは本物だ。

 男の頭ではすでに、長さ大きさのほかにも、これがどこ産のものでどう言った敬意で造られたといった詳細が容易に思い浮かんでいた。
 男の部屋に贈られた物、それは一丁の拳銃。

「弾はっ、と」

 カシャン

 一丁前に弾丸が入っている稼動確認する、六発、全部装填済み。

「ん? なんだ」

 男は今まで盛ったことのない本物の銃に魅了されいたが、銃を覆ってあった布の更に下に一通の手紙を見つけた、送り主からだろうか。

 残念そうに一時だけ実弾入りの銃を床に置く。そして、折られていた手紙を開いた。銃とは違い、かなり投げ遣りな行為。


 この銃がどんな人に拾われたかは知らないが、
            拾い主に伝えるべきことがある
 この銃は数週間前まで世間を騒がしていた
            銃器殺人に使用されていた本物の銃だ
 この銃をふとしたきっかけでもらいうけ
            弾を入れたのがわたし、というわけだ。
 この銃を拾った人よ
            どうか有意義に使っていただきたい

 長くもない手紙を音読して読み終えた後、男は再び銃を手にした。一連の事件のことは知っている。このマンションに住んでいる友人がその事件の容疑者で逮捕されたのだ。しかも、この男がこの銃を見るのは二度目、同型のものだとはすぐにわかったが、まさかそのものだとは。
 
「有意義にねぇ」

 たまたま、というにしてはあまりにもできすぎてはいるが、銃マニアに届けられたのはある意味、幸運だったのかもしれない。有意義をコレクションとして飾るに置き換えられれば、、銃による殺傷事件は防がれる。

「・・・・・・」

 こめられた弾丸(たま)の入った拳銃を手にした男は、それを眺めながらにやり、と不適に笑った。
これでラストです。最初から最後まで読んでくださった方、あるいは一度でも足をお運びになった方々に感謝を。ページ閲覧者が=読者かどうかはわかりませんが、少なくともそれを力に連載を続けていきました。似たようなジャンルのプロット、作品は複数あります。今後お披露目の機会もあるかもしれません、その時はまたよろしくお願いします。
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