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アラフォー冴えない男が異世界に行かず現実日本でチート能力振るっちゃいました 作者:俊也
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糾弾

梅日テレビ

グッドモーニングサンデー

例によって阿部政権批判の流れでKを糾弾する特集が組まれていた。

コメンテーターはどくみつる、カン・センジュ、そして草原教会御用ライターの木下彰人であった。

「さて、一部では阿部政権との癒着がささやかれておりますKとその親衛隊ネフィリムですが、昨今の暴走ぶり、独裁ぶりについて皆さんの意見を伺いたいのですが…」
司会の口関キャスターがそう口火を切った。

「とにかくあいつに声援を送っている若者たちの見識を疑いますねぇ。
単純に暴力で相手を叩き潰す、女をはべらせる。そういう幼稚な衝動に共感しちゃってるんでしょうねえ。
ホント軽蔑ものですよ」

どくみつるがまず吐き捨てる。当然というべきか、自分の風刺漫画ではK批判をしまくっていた。

カン・センジュが続く。
「一連の情勢を見ますとね、やはりナチス台頭時のドイツに酷似してるんですよね。特定の層への憎悪を煽り、社会に不満を持つ若者を取り込んでいく。そしてそれに対し正当な批判をし辛い状況になっているなと思いますねぇ。」

「私木下はですね、Kが言っている宗教法人への課税。これには絶対反対です。一見筋が通った政策を推すことで、じわじわと特定の宗教団体への弾圧を進める。カンさんがおっしゃった流れだと戦前の日本にそっくりなんですよね…」

「なるほど…やはり許しがたい独裁者であると。そこで当番組ではこのK…神崎高志容疑者の生い立ちから探ってみようかと…」

映像は俺の幼少期から中学にかけての写真を映し出し、身体が弱く友達も少なかった神崎少年は強さへのコンプレックスを…などとお決まりのパターンのナレーションを被せる。


「おいおい、勝手に人の過去ほじくり返しといて独裁者呼ばわりかい」

そう、ここで俺が乱入したのである。

(局や番組プロデューサーはためらったが、ネフィリムの威嚇と視聴率の誘惑の前には勝てなかった。)


「貴様!!なにしにきやがった!!ここは犯罪者がくるところじゃない!!」
どくみつるが吠えるが、俺は完全無視してフリップを掲げる。

「今日はあんたたちと議論をする気はない。

あんたとこの系列の梅日新聞グループの反日本的活動について皆さんに知っていただくために来た」


それは戦後数十年に渡って、梅日新聞がいかにでたらめな「日本下げ」の報道をしてきたかの証拠であった。

戦時中の戦争犯罪から、日本女性の貞操観念。果ては産科医療体制に至るまで、とにかく日本人を貶める報道のオンパレード…

「なんでこうも反日的な報道をしまくるかっていうと…

梅日グループは新規採用でも出世レースでも、とにかく某国人の系列を優遇してるんだよね…」

「さ、差別ですよ!!」
カンが叫ぶ。

「そう、そんなふうに某国人に対する批判が一切許されない空気が戦後数十年間支配的だった。

生活保護における優遇もそうだし。

木下さん、あんたの愛する草原教会の溜池法王も某国人の系列だったな。」

「ぐ…レイシストが…」

木下が唇を噛む。

「俺がこう言っても、放っておけばあんたらはこれからも変わらず日本を貶め続けるだろう。
だから大ナタを振るう!!」


武装したネフィリムが十数名スタジオに入ってきた。

梅日放送の歴代経営陣9名を縛り上げ、引っ立てていた。
「ひいい助けてくれ、助けて…!」
「やめろおおおおおお!」
「何のつもりだ!私はもう退任しているんだ!!もう関係ないんだ!!」



「これより行き過ぎた反日報道の責任を取らせ、こ奴らを処刑します!!」

!!!!!!!!!!!!!!!!!

「げげげ言論の自由への弾圧だ!!」
どくみつるが悲鳴にも近い叫びを上げた。

「こんなことは許されませんよ!」
「やってること本当にヒトラーじゃないか!」
カン、木下の声もほとんど裏返っていた。


「自由には責任が伴う!

自分たちを護り育んできた国に唾を吐き続け、仮想敵国を利し、同胞を貶め、のみならず危険にさらしてきた償いはしなければならない。

今後も、明らかに恣意的な偏向報道にはネフィリムは毅然たる態度を取る!!


執行せよ!!」


日本刀を振りかざしたネフィリム隊員たちは、梅日新聞経営責任者たちの首筋に白刃を振り下ろした。






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