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詩集 想いを羅列2‐楓‐
作:樹歩



†水面その5


 『日向』

あなたは
何処までも
何処までも
独りで歩いた

私は
何時までも
何時になっても
その後ろ姿しか
見ることはなかった

何時でも
日影を歩く
温かな陽の下を歩くのが
不似合いな気がして

自分には
許されないような気がして

あなたの
本当の顔を見たかったな

私といるのが
満たされていると
1度でいい
聞いてみたかったな

もう 遅いね
何時も間に合わない

どうかあなただけでも
ここから先は
日向を歩いて

温かな陽の下
すべてに許されて
歩いていって

見ているから
あなたがいつか
私を忘れるほど
しあわせになるのを

陽の当たる道を
歩いてゆくあなたを


 『つれて行って』

あなたのことなんて
興味はない

昨日のことも
もはや
神の手さえ離れたこと

ただ
応えてくれればいい
私を
つれて行って

何処でもいい
もう此処にいたくないの

これ以上
誰かを求める前に

これ以上
夢を見てしまう前に

此処ではない何処かへ
私を
つれて行って

今は見知らぬあなたを
いつか
忘れぬあなたになるかもしれない

私が返せるのは
そんなにあてにならないけど


 
『水分不足』

どうして
こんなに
泣けてしまうんだろう

嬉しくても
哀しくても
淋しくても
許されても

涙が
涙が
両手からこぼれて

泉となり
湖となり
河となり
海となり

捧げて
捧げて

あなたに恋しただけなのに
渇いてゆくよ

もう私には
一滴の涙をも
流す水分さえ枯れたわ

あなたを愛しただけなのに


















































































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