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詩集 想いを羅列2‐楓‐
作:樹歩



†軌跡その10



 『隔てない距離』

あの頃
いくつも手紙を書いた
あなたに

ただ そばにいたくて
心だけでもいると思いたくて

あなたからの
ごく稀にくる返事は

いつもあたたかかった

二人を隔てた遠い距離に
負けない自信があった私
果てない夜の寂しさに
ほかの温もりを求めたあなた

・・ごめんね
あなたのつらさをわかってあげられなくて

あの時
すべてをかなぐり捨てても

あなたの所へ行くべきだった

幾年幾年流れても
あなたへの心揺らがない
今一番愛している人よりも
あなたへの信頼は

そして
あなたも同じ気持ちでいることが
手に取るようにわかるの

何の言葉も交わさなくても
何の約束もしていなくても

この心が
二人の永遠の距離
あの頃のまま
すべてに隔たれない距離





 『鬱病』

あなたを愛している
本当よ  でも
あの人を忘れられない

できることなら
あなたに
四六時中いてほしい

私のそばにいてほしい

あなたが何より必要
本当よ  でも
あの人を失えない

できることなら
あなたに
すべてを責められたい

私を罵倒してほしい

そして
どこにも行かせないと
だれにも渡さないと

お願いだから懇願して
私をあなたの中で
当たり前の存在にしないで

あなたを愛しているの
あなたを必要なの
本当は だれよりも






























































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