挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
あいつとの電話 作者:酒井しのぶ
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

17/25

会話が成立しない

S: ねぇ あんた〝赤頭巾ちゃん御用心〟って知ってる?

Y: レイジーだろ 知らないヤツがいたら会ってみたいもんだ

S: 知らないヤツのほうが多いわよ

Y: まじか! 影山はアニメ業界で活躍しているんじゃないのか

S: 影山は知っていてもレイジーは知らないのよ

Y: まじか! そりゃ驚きだ いまの影山ファンはどいつもこいつもくそったれってことだな

S: それはどうだかわからないけどね

Y: 〝牛肉は大好きだが牛は知らない〟って言っているようなもんだな

S: たとえはめちゃくちゃだけど 言いたいことはわかったわ

Y: 〝ロックは死ぬほど好きだけどジミヘンは知らない〟ってのと一緒だな

S: だからたとえはもういいってば

Y: 〝ジミヘン? きみ変?〟とかってギャグを言ってしまうくらいのくそったれだな

S: あんた あたしの話を聞く気はあるの?

Y: あるぞ レイジーがどうした おれはレイジーよりも もんた&ブラザーズのほうが好きだがな

S: あんたの趣味なんか聞いてないわよ

Y: もんた&ブラザーズをバカにするのは許さんぞ あそこのギタリストはだなぁ……

S: はいはい あんたの話が終わるまでテレビ観てるから 終わったら言ってね 

Y: なんだそりゃ おれがせっかく高橋マコトについて語ってやろうとしているのに

S: あんたのマニアックな知識は あたしには必要ないのよ

Y: やれやれだなまったく

S: やれやれはこっちのセリフよ

Y: それで? レイジーがどうしたと言うんだ

S: レイジーっていうか 〝赤頭巾ちゃん御用心〟がね

Y: おれにいまここで歌ってほしいのか?

S: 歌ってほしくなんかないわよ 本当バカね あの歌に出てくる〝不道徳なやつ〟っていうのは 間違いなくあんたね

Y: だからと言って 赤頭巾ちゃんがおまえだとは言わんぞ

S: やれやれね そんなことどうでもいいから あたしの話を聞きなさいよ

Y: 聞いているじゃないか レイジーがどうしたんだ レイジーのギタリストはラウドネスのだな……

S: ぜんぜん聞いてないじゃないの!! 

Y: やれやれだぜ 

S: やれやれはこっちのセリフだって言ってんじゃないのよ!! 人の話を聞きなさい!!

Y: 聞いているって何度も言っているんだがな

S: 〝赤頭巾ちゃん御用心〟のね……

Y: 〝命がけがわりに君のハートが――〟っておれに言ってほしいのか?

S: 違うわよ!! 歌わなくっていいって言ってんじゃないの!!

Y: そうか じゃあもう一生言ってやらんぞ

S: 一生言ってくれなくってけっこうよ!

Y: で レイジーがどうしたんだ

S: だから!! レイジーじゃないってば!!

Y: そうか やっぱりもんた&ブラザーズだったか?

S: 違うわよ!! 〝赤頭巾ちゃん御用心〟がね 実家のお……


【酒井しのぶのブログを紹介】
しのぶのあっちがわ
酒井しのぶの作品や更新情報の紹介、作家として思うことなどを書いているブログです。

【酒井しのぶの作品はこちら】
本格ハードボイルド長編小説 2bb0b57b.png

一話読みきり短編作品集 d4e47648.png

電話での会話形式による超ショートショート集 aaa332cb.png

【ランキングに参加中】
作品を気にいっていただけたらクリックにご協力ください。 一人でも多くの人にわたくしの作品を読んでもらいたい……。 そんな小さな願いのために、お願いいたします。
cont_access.php?citi_cont_id=866010373&s site_access.php?citi_id=483086774&size=8 にほんブログ村 小説ブログ ハードボイルド小説へ 人気ブログランキングへ blogram投票ボタン all_banner-4.gif
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ