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転生者シリーズ

転生者の母親になったようです

作者: 猶路 豊

読み専門でしたが、自分の子供をみてて思いついたので書きました。

初めてなのでお手柔らかにお願いします。

「お母様、申し上げたいことがあります。私は前世の記憶があるのです。」

5歳を迎えた娘にお茶の時間に告げられた一言に私は思ったわ、あぁ、いよいよこの時が来たのねって。

娘は決意を込めた力強い目をしながら話始めました。

「前世は、地球と言う星の日本という国に住んでいた、16歳の男の子でした。

学生をしていたことは覚えているのですが、なぜ死んだのかは覚えていません。

お母様、私は決して夢や妄想を話している訳ではないのです。・・・」

あぁ、いけない顔に出てしまったかしら信じてない訳では無いんだけど、

赤ちゃんの時やけに幸せそうな顔をして胸にスリスリしてたのは、男の子だったからなのかしら。

ちょっと今になって、複雑な気分だわ。

いけない、娘が真剣に話してるのだから答えてあげなくちゃ。

「子供を信じない母親なんていないわ、あなたが5歳にして他の子より内面の成長が早いことには気づいていたのよ。それで、あなたはどうしたいの。」

娘は緊張していた顔を少しほころばせて、お茶で乾いた口を潤し続きを話だしました。

「この地を預かる領主の娘として、領民の為に前世の知識を活用したいのです。

前世の世界は、この地よりも生活水準が高いのです。

お父様にも話をしたのですが、とりあってくれません。

どうか、お母様の力を貸して下さい。」

・・・どうしよう、お父様逃げたわね。

どう話したらいいかしら、

きっとこの子『内政チートきたー』とか思ってるのよね。

この世界が少なくない数の転生者がいて、前世が日本人の割合が多い為に趣味満開の世界だなんて言えない。

この国も『剣と魔法の世界は中世風だよね』とかで初代国王が作っただけで、あらゆる電子機器が魔法で再現されているのよ。

娘が気づかなかったのは、様式美とかで巧妙に隠されてるだけなのよね。

お父様も自分も日本人の転生者なんだから対応してくれたらいいのに、

きっと自分も娘と同じことをしたのね。

あぁ気が重いわ、転生者の母親って。

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― 新着の感想 ―
[一言] これはもう連載でしょう!世代形式がいいんじゃないでしょうか? 
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