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第14話 虹色のオーラを纏う者




「ちょっとついてこないでくださいよー…」
店を出たあと、アニメ店長は店員にあとを頼み堂々と俺達の間に入ってきていた。
「何を言う!!せっかく少女Aを知るきっかけができたのにそれを見逃したら残した者達に言えばいいんだ!!それに、私は個人的に少女Aのことを知りたいんだ!」
「そのセリフ、どっかのロリ親父が言ってるように聞こえるんですけど…」
「うるさいっ!それを言うなら貴様も少女Aに興味を持っているくせに!」
…そんなわけないだろ。
「何を根拠にそんな…」
「貴様、大勢の女子高生と同じ屋根の下で暮らしているだろ」
「…なっ!?」
なんで店長が知っているんだ!?
俺は初対面のはずだ!
「な、なんであなたがそんなことを!!」
すると店長はいつも以上にまっすぐ目を見てくる。
「悪いが……少女Aを少し前に調べてみた。しかし彼女は家に帰ってはいないと聞いてな。俺の周りは友達の家にでも遊びに行ったんじゃないかと甘く見ていたが俺は違う!この異変に違和感を抱き、徹底的に底を探索した。そしたら貴様の名前があがったというわけだ」
…つまりこれって………。
「「ただのストーカーじゃん」」
俺と泉さんは的確にツッコんだ。
「バカ者!俺はただ少女の全てを見るためにやっていただけだ!」
「いやだから…」
「細かいことは気にするな!貴様が小さい男に見えるぞ!」
…そりゃあなたからすれば全員ちっさく見えるだろうな。





「ただいまー…」
ようやく家に帰宅。
同時にパタパタと足音が近づいてくる。
「おかえりー…ってどちら様?」
つかささんが玄関で迎えてくれたが当然あっちに目がいくだろう。
「どうも!俺はどっかのアニメ店長をやっている兄沢命斗だ!お嬢さん、あなたのお名前は!?」
へぇ…、この人って兄沢命斗っていうんだ。そういえば聞くの忘れてたな。
「ふぇ?わ、わたし?えと、えと、ひ、柊つかさです」
つかささんもあまりの暑苦しさに困惑する。
「で、でも桃原君、こなちゃん、どうして店長さんが?」
それはごもっともな疑問です。
「あー、理由はあとで言うからさ、とりあえず皆をリビングに集めといてよ」
泉さんがダルそうに指示をする。
「あ、今みなみちゃんとゆたかちゃんが買い物に行ってるよ。お姉ちゃんはリビングでゲームしてる」
「買い物か…まあすぐに帰ってくるだろ」
俺達は店長をリビングに案内する。
ドアを開けるとかがみさんがシューティングゲームをしていた。
「かがみさんただいま」
「え? ああおかえりなさ…って誰?」
かがみさんが振り向くと視点が店長にいく。
「え〜と…」
「どうも!俺の名はアニメ店長、兄沢命斗!今日は伝説の少女Aを観察擦るためにやって来た!」
「はい?」
呆然とするかがみさん。
「というわけでよろしく!」
「はあ…柊かがみです。」漠然と店長を見るかがみさん。きっとなにがどうなっているのかわかんないんだろうな。
「うむ!……って、なにをしている!」
かがみさんに挨拶をしたあと店長はゲーム画面を見て激怒する。
「なぜ邪道のマシンガンを使う!真の実力で戦う時にはマグナムだろうが!」
「いや、そこは人それぞれなんじゃ…」
俺がフォローを入れようとする。
「ええぃ、貸せ!」
かがみさんからコントローラーを奪い、マグナムを装備する。その瞬間、
ドドドドドドッ!ドドドドドドッ!
敵に全弾命中し、退却していく。
「すご…」
「嘘………あたしが苦戦していた敵をあっさりと…しかもマグナムで…」
そのテクニックに一同が驚嘆した。
一人を除いて…。
「フッフッフッ。その程度で満足してるんじゃ駄目だね」
泉さんがコントローラーを片手に構えていた。
「なにぃ!?」
店長も今の言葉に疑念をもつ。
「これが本当の力だー!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
「なっ!?」
泉さん早っ!!
顔と手が合っていないのに弾を入れる時間を感じさせない早さでコントローラーを操作する。もうやりこんでいるとかそういう問題じゃない!
「あ…あ……あああ…!ぐはーーっ!」
「いっ!?」
店長が泉さんの銃技を見て血を吐き倒れた。
そこまでショックなんだ…。
その後、泉さんと店長はは熱中して対戦をする。
俺達はリビングのテーブルで沈黙しながらゲームを眺めた。



「ただいまー」
玄関でドアが開く音がして、それに続き小早川さんの声が伝わる。
「みなさんただいまー」
「…どうも」
小早川さんがリビングに入るのに続き岩崎さんも入ってくるが…。
「あのー…あちらの方はどちら様でしょうか?」
やはり小早川さん達も泉さんとゲームをしているもう一人の姿に注目する。
「む!まだいたのか!俺の名は兄沢命斗!アニメ店長をしている!」
「え、えと、小早川ゆたかです…」
「…岩崎みなみです」
きょとんとする顔からすると小早川さん達もおそらく理解できていないのだろう。
なぜ店長がここにいるのか。
「あー、みんな揃ったからなんで店長がここにいるのかを説明するね」
俺はゲームをしている二人をそのままにし、四人に事情を話した。
「………ってことはあの人は少女A、つまり伝説な存在になってるこなたの全てを知りたくてここにいるってこと?」
「まぁそんな感じかな…」
「ふーん………で?」
「え?」
「な・ん・で・店長を止めなかったのかって聞いてんの!!」
かがみさんが拳をつくり怒りを見せる。
「いや、その、えと…向こうがこっちの状況を知ってたから…」
「だから!?」
「だから…しかたなく?」自分でもよくはわからないので疑問形にした。
「しかたなく?じゃないわよ!ったくも〜、ホントはっきりしないわねー!」
返す言葉もなかった。
「…あの、とりあえず夕食にしませんか?もう7時ですし…」
小早川さんが苦笑いしながらお腹をさする。
「そだね〜。お姉ちゃんそうしよ」
「ふぅ…そうね。あの人にはそれから帰ってもらうわ」
全員が納得し俺達は夕食の準備に取りかかる。
気がつけばこの家に暑苦しい虹色が帯びていた……





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